2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a evaluation index for safe mobility for elderly
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26350672
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
高橋 良至 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (30396931)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 移動支援 / 移動制約者 / パーソナルモビリティビークル / 公共交通機関 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は,自転車運転シミュレータを用いた運転能力評価予備実験を行った.脳血管障害の既往歴を有する自立した生活を行っている高齢者,若年健常者を被験者とし,直線走行,クランク走行,ブレーキ操作といった基本的な運転操作において,車両速度,加速度,ハンドル操舵角速度などをリアルタイムに取得し,運動機能,認知機能との関連性について評価が可能か調査を行った.自転車運転における円滑さの指標として,積算したハンドル操舵角速度を平均速度で除した値,ブレーキ操作時の反応時間,応答時間が有用であることが確認できた.次年度は,ハンドル角やタイヤの回転速度のみならず,運転姿勢においても評価対象となりうるとの考えから,運転者の運転姿勢を非接触で記録するためのシステムの開発を行った.深度(距離)情報を記録し,人間の基本的な骨格から人体の姿勢を推定検出することができるカメラシステムを用いて,リアルタイムで運転者の三次元的な関節位置を推定し,運転姿勢を記録するシステムの開発を行った.予備実験として,若年者による運転の記録および評価を行った.また,高齢者が安全に自律移動を行うためには,自転車や車いす,電動車両などの既存の移動手段や機器に加え,可能な限り体を動かして移動することで身体機能の低下を防ぎ,介護予防に資する移動機器への要望があることが実験中のインタビューなどから分かった.そこで,路面を蹴って進むアシスト機能付きの移動機器の調査およびコンピュータ・シミュレーションモデルの開発を行った.最終年度は,路面を蹴って進むアシスト機能付きの移動機器の開発ならびに自転車シミュレータの模擬視界データベース,制御プログラムの改修を行い,ハンドル型車いすをもとにしたレバー操作による速度制御を行うモデルを用いて運転操作の比較を行い,ハンドル操作に与えるペダリングの影響を検討した.
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Research Products
(1 results)