2014 Fiscal Year Research-status Report
安全で効果的な武道授業のための用具及び実践的指導プログラムの開発
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26350723
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
小澤 雄二 熊本大学, 教育学部, 准教授 (10244097)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 武道 / 柔道 / 安全で効果的な指導 / 実践的指導プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、中学校で運動する生徒としないしない生徒による体力・運動能力の二極化、また女子の小学校、中学校の児童生徒にほとんど運動をしない子供が増えていることなどが、全国体力・運動能力、運動習慣等の調査結果から指摘されている。この現状の中で、「安全で効果的な武道授業の実施」という本研究課題の目的を達成するためには、施設・用具などのハード面のみならず、実践的指導プログラムの開発などのソフト面の充実も併せて考える必要がある。 平成26年度の研究成果としては、新たな実践的指導プログラムとして開発・教材化した、「中学校柔道授業における『技をかけるきっかけ』構築の試み」について、日本武道学会においてポスター発表し、併せて、論文(実践報告)が同学会誌(武道学研究)に掲載されたことである。この研究成果は、これまでに申請者らが開発・教材化してきた、中学校学習指導要領に示されている基本的な投げ技を用いた「中学校柔道授業における『形』構築の試み」を、基盤技術として達成されたものである。 「技をかけるきっかけ」とは、「自らの釣り手を動かす」「相手を回す」などの技をかける前の動作であり、動きの中で基本となる投げ技を無理なくかけるために有効と考えられるものである。この「技をかけるきっかけ」を学習することによって、自由練習(乱取り)において相手の抵抗を避けて、スムーズに技をかけるタイミングを理解でき、「安全で効果的な柔道授業」に繋がるものと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実践的指導プログラムの開発について、ほぼ研究の目的を達成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
安全で効果的な武道授業のための用具の開発と、その有効性の検証を進めたい。
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