2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on the Effects and Appropriate Times for Exercise Programs for Parents and Children to Improve Early Childhood Physical Fitness.
Project/Area Number |
26350737
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Research Institution | Poole Gakuin University |
Principal Investigator |
灘本 雅一 プール学院大学, 教育学部, 教授 (10712846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 浩也 プール学院大学, 教育学部, 教授 (30440598)
安部 惠子 大阪成蹊大学, 教育学部, 教授 (50434874)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 幼児期 / 親子運動 / 発育発達 / 体力運動能力 / 適時性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、幼稚園児の体力運動能力を向上させる方策として、親子で取り組む体力運動能力向上プログラムの効果(親の体力と幼児の体力の関係)と適時性の検証である。適時性の検証は、年少児(1年目)、年中児(2年目)、年長児(3年目)での親子の効果量について比較検討することである。 プログラムは、毎週1回50分のコーディネーションを高める内容とボール操作性を高めるプログラムを親子が楽しめる内容で行った。また、週に1回は親子で同程度の内容を家庭で行わせた。運動教室の4秒ごとの平均活動量は、LC強度(7~9)の高強度が子ども(3分30秒±1.8分)、親(2.1分±1.2分)で、LC強度(4~6)の中強度が子ども(3.9±1.4分)、親(4.6±1.8分)で体育館が狭く安全性を確保した結果、ジャンプ系の動作で高強度を確保させた。ボール操作では、ボールを捕り損ねによるボールを追いかける動作以外は、LC強度(1~3)の低強度の出現が多かった。参加者は、1年目が9組、2年継続した親子が8組、3年継続が7組であった。3年継続した親子の体力の特徴は、敏捷性の項目が親子で向上させることができた。技能面は、捕球能力が3年目で顕著に向上させることができた。動作改善の特徴として、捕球準備動作が確実に行われるようになっていた。適時性の検討は、バランス能力、敏捷性、投力が年中から顕著に向上した。また、捕球能力については、2年継続した者が年中児から参加した者より効果は認められた。捕球能力は、年長児から参加した者でも効果はあるものの、年少児から継続するとその効果は大きくなった。以上のことから、親子で運動を行うことによる効果として、下肢筋力や俊敏性及び投力、捕球能力に影響を与えた。適時性としては、捕球能力のみ3年継続の影響は大きいものと考えられた。成功体験も含めて楽しめるようになったことが大きな要因といえる。
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