2015 Fiscal Year Research-status Report
ヒートショックプロテインが筋力向上に与える効果の解明とトレーニングへの応用
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26350752
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
和田 匡史 国士舘大学, 理工学部, 教授 (00320101)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 加温 / 筋力 / 睡眠 / 人工炭酸泉 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、前年の測定結果をもとに、加温によるHSP 発現と筋肥大、筋力発揮の関係を調べる。測定は、被検者に入浴による身体加温によってHSP 発現を増加させ、腕部および脚部における最大筋力を発揮するような短時間激運動および間欠的な筋パワー発揮運動を課す。また、入浴には水道水による温水と、人工炭酸泉製造装置による炭酸泉温浴を行った。筋電図測定装置によって筋活動量、筋放電量の計測および解析を行う。運動と睡眠の関係については、これまで相反する結果も得られており、運動が睡眠に与える影響が十分に確立されていない。最大筋力、短時間劇運動、間欠的筋パワー運動について、正確な運動負荷を課すことに注意して測定を行った。 平成27年度の成果は、健康な被検者における最大下運動が夜間睡眠を促進させる可能性について、62nd American College of Sport Medicine(第62回アメリカスポーツ医学会)、下肢筋活動の役割について第25回Internatoinal Society of Biomechanics(第25回国際バイオメカニクス学会)、身体の平衡機能についての下肢筋群の役割について2015 Sport Medicine Australia(オーストラリアスポーツ医学会)にて発表を行った。 人工炭酸泉入浴後の睡眠の質向上が見られ、その後の筋力発揮に影響を及ぼす可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度研究計画に基づいて研究を遂行し、健康成果を国際学会、国内学会にて論文発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に基づき、測定、解析、成果発表を行う。また、研究協力者と測定方法、測定結果について議論を重ね、より正確な解析結果を得ることで、新たな知見を見出す。
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Causes of Carryover |
新規購入予定であった筋力測定装置について、業者からの見積が遅れ選定に時間を要したため次年度に購入することとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究計画に基づき、平成28年度は研究成果をさらに発展させ、査読のある国際学会において論文発表を行うとともに、国際的な共同研究に発展できるよう研究成果をアピールする。
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Research Products
(4 results)