2017 Fiscal Year Annual Research Report
Performance evaluation by normative performance profiling technique with computerised scorebook for tennis
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26350782
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
高橋 仁大 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 准教授 (50295284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 智仁 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 准教授 (70325819)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 標準化プロファイリング / テニス / コーチング / パフォーマンス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度の研究成果として,ある大学テニス選手の4年間の競技力向上の過程について検討した.対象とした選手Aはテニスの強豪高校から大学に進学した.大学では,1年次の最初の地域学生大会ではシングルス1回戦敗退であったが,学年が上がるにつれて徐々に成績も向上し,2年次から4年次まで全日本学生選手権に出場,3年次の地域学生大会のシングルスでは優勝した. 選手Aは,4年間を通じて着実に競技力を向上させることができたといえる.1年次にディフェンシブなプレーを強調したのには,本人が強打を得意としている分,カウンターなどのプレーにあまり目を向けていないように見られたためである.指導者から見て,選手Aはカウンターのようなプレーもできる技術を持っていたと判断できたことも,その一因である.2年次以降は,本来の選手Aの強みである攻撃的なプレーを磨くことを心がけた.その中でも,相手に最後の勝負を「委ねる」という姿勢は重要であると思われた.これによって,ラリーの最終盤の状況で選手Aが無理をするようなプレーを選択するケースが少なくなったと思われる.3年次以降は,遅いボールを有効に使うということがテーマになった.最適なポジションを取るためには,時間的な余裕が必要である(日本テニス協会,2015).ネットプレーを多く用いる選手Aにとって,ネットプレーで最適なポジションを取ることが必要である.なお,本年度の研究成果としては標準化プロファイリングによるパフォーマンス評価の結果まで示すことはできなかったが,継続的な研究課題として,次年度以降にその成果を発表する予定である.
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