2016 Fiscal Year Research-status Report
タレント発掘された子供の育成環境と発掘事業参加による精神面への影響調査
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26350784
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Research Institution | Heisei International University |
Principal Investigator |
久保 潤二郎 平成国際大学, 法学部, 准教授 (10360728)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 発育発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、まずタレント発掘された子どもの運動能力の縦断的発達様相を調査した。4年生から6年生まで全ての運動能力を計測しているタレント発掘された子どもと一般児童の運動能力の発達(文部科学省新体力テスト)を比較した。その結果、タレント発掘された子どもの運動能力に関して、例を示すと男子の場合、小学4年生時点で立ち幅跳び、反復横とび、50m走は、一般の子どもの中学1年から2年生レベルに達していた。女子の場合、小学4年生時点で、立ち幅跳び、ソフトボール投げ、反復横とび、20mシャトルラン、50m走で一般女子の最高値(20歳までの)よりも高い値を示していた。その後の発達様相に関しては、男子は20mシャトルランで5年生から6年生の伸びに若干の停滞傾向が見られるが、その他の項目で学年進行に伴う能力の伸びに停滞している状況は見られなかった。しかし、女子は立ち幅跳び、反復横とび、ソフトボール投げ、50m走、20mシャトルランにおいて学年進行に伴う能力の伸びに若干の停滞傾向が見られた。男女とも体格に関しては、2学年上の大きさを有していた。小学生年代に卓越して高い運動能力を有した子どもが、その後どのように運動能力を発達させていくか、さらに縦断的調査が必要と考えられた。 タレント発掘された子どもの精神面への影響は、インタビュー調査を実施するための調整に終わった。また、合わせてアンケート調査により、生活面の調査も実施するよう準備をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の一部では、足裏形状を動的に測定する機器を使用する予定であったが、分析方法が定まらず、計測が非常に困難な状況となった。そのため今年度は、運動能力を詳細に調査していく方向へ変更した。そのため当初の予定より少々遅れることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
タレント発掘された子どもの運動能力を横断的・縦断的に、一般児童と比較しながら詳細に調査していく。また、タレント発掘されたことによる精神面への影響は、既に成人期に達している選手含め、インタビュー調査を実施する。また、合わせて生活習慣に関しても調査を実施していく。
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Causes of Carryover |
本研究の一部では、足裏形状を動的に測定する機器を使用する予定であったが、分析方法が定まらず、計測およびその評価が困難な状況となった。今年度、そのための分析用ソフトを購入し、分析する予定であったが、取り止めたため、次年度へ予算額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度以降は、タレント発掘された子どもの運動能力を横断的・縦断的に、一般児童と比較しながら詳細に調査していく。また、タレント発掘されたことによる精神面への影響は、既に成人期に達している選手含め、インタビュー調査を実施する。また、合わせて生活習慣に関しても調査を実施していく。足裏形状の測定に関しては、継続して分析方法を検討していく。
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Research Products
(1 results)