2014 Fiscal Year Research-status Report
男性身体の外見的理想像とジェンダー／セクシュアリティ間の矛盾に関する研究
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26350796
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| Research Institution | Kanto Gakuin University |
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Principal Investigator |
岡田 桂 関東学院大学, 文学部, 准教授 (90386657)
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2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 男性性 / 男性ジェンダー / 身体文化 / フィジカル・カルチャー / セクシュアリティ / ホモソーシャリティ / マスキュリニティ / マンリネス |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、おおむね研究計画通りに研究が進展している。1930年代から1970年代までを対象とした、英語圏で発行されたフィジカル・カルチャー雑誌（現在のボディビル／フィットネス雑誌の元祖）の収集に関して、おもな分析対象となるタイトルのひとつである「STRENGTH AND HEALTH MAGAZINE」に関しては、80％以上の収集を完了した。また、もう一つの比較対象である「Physique Pictorial」に関しては、研究計画ではアメリカのアーカイブにおける閲覧コピーを行う予定だが、当該研究機関（ボブ・マイザー財団）がその雑誌の表紙の多くをウェブ上で公開しているため、実際の訪問・内容分析に先んじて、既に両雑誌の比較検討を開始している。
また、関連する先行研究に関しても、論文・書籍の収集、検討を続けており、現在、現時点までの新たな知見を投稿論文として執筆中である。
尚、当初の研究計画においては比較検討する対象雑誌を「Physical Culture（イギリス版・アメリカ版）」、「Health and Strength Magazine(イギリス版)」、および「Physique Pictorial」関連雑誌を中心としていたが、実際に収集した雑誌の内容分析、及び先行研究の知見から、「STRENGTH AND HEALTH MAGAZINE（アメリカ版）」、「Physique Pictorial」、「Muscle Builder」、「Muscle Builder and Power」、 「Muscle and Fitness」（上記３雑誌は継続雑誌）へと変更し、収集・分析を進めることとした。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの達成度に関しては、おおむね研究計画通りに進展している。分析対象となるフィジカル・カルチャー雑誌の収集に関しては、主に海外のオークションサイトを通じて購入するため時間は要しているが、当初予定通り全体の４分の１程度の収集を終えることができた。アメリカのアーカイブ、研究機関における資料の閲覧・コピーに関しては、次年度以降に実施する予定。
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| Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は、研究計画に則り引き続き該当資料の収集及び分析を継続する。雑誌資料の収集に関しては、海外のネットオークション及び古書サイト通じて収集を行うため、必ずしも必要としているものが特定の期間内に入手できるわけではない。しかしながら、予備調査及び今年度一年間の状況を勘案すると、今後もおおむね８割程度の継続的な入手は可能であると考えている。定期刊行物である大衆雑誌をすべての号数に関して完全に収集することは不可能であるが、今後は、先行研究において紹介された雑誌タイトルなどに関しては、必ずしも現物を入手せずに、先行研究の分析を流用して欠番に充てることも検討している。
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| Causes of Carryover |
研究計画上、資料調査のためにアメリカの２箇所を訪問する予定である。ただし双方合わせて２週間程度は必要となるため、研究計画の当初から、本務校の休業期間を利用して都合の良い年度に訪問することとしている。本年度は、夏期に学務、教育上の理由で上記の時間を確保することができなかったため、訪問調査は次年度以降とした。そのため、これに該当する費用も次年度以降に使用する予定である。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
訪問調査に関する費用は、次年度もしくは次々年度の夏期に使用する。
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