2015 Fiscal Year Research-status Report
インターネットを利用したスポーツ指導の方法論的検討
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26350808
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Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
Principal Investigator |
宮地 力 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, その他部局等, その他 (20157647)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | スポーツ映像 / ストリーミング / コマ送り |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,一昨年に続いて,開発されたソフトウェアを用いて,実際の指導場面での利用についての,データ収集を行った. ソフトウェア開発の要点は,トップスポーツ用に開発された映像ソフトウェアを,改良して,より広く一般での利用が出来るようにした点にある.ソフトウェアは,ソフトウェアを利用しつつ,コメントが入力出来るように,webとの連携を深めた点,また,webからソフトウェアをjavascriptで制御できるようにして,webと映像とのコラボレーションを可能にした点である.データは,インターハイで撮影された映像の一部は,その技術的観点からの見どころを,指導者にヒアリングし,また,実際の視聴場面を記録した.映像のコマ送り機能等,本プロジェクトのソフトウェアの持っている分析機能が有効である事がわかった. また,試合等の様々な場で,撮影が出来るように,撮影用のカメラとそのためのソフトウェアを整備した.このソフトウェアは,2台のカメラを同期してハイスピード(120fps)で撮影出来るようにしたものである. 上記開発されたソフトウェアを利用して,2015年のインターハイでは,体操競技跳馬と,男子高飛び込みの2方向からの撮影を行った.また,それらの映像を,アーカイブ化して,高校生が閲覧出来るようなソフトウェアの開発を行った. 以上のような開発されたソフトウェアを用いた映像の蓄積を行った.これらの映像を実際に選手,コーチが閲覧して,そこでどのような見方をするのかの情報収集するのは,次年度の研究課題とした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)インターハイでの映像撮影等,実験,テストが進捗している 2)ソフトウェアの開発が,ほぼ予定通り進んでいる 3)担当者が2月で職場を移動したので,研究機材等の変化等,それに対応しなければならず,その分,やや停滞がある
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Strategy for Future Research Activity |
今年度,海外の研究者を招聘して,映像機器の利用等に関しての研究会を開催し,トップスポーツでの利用についての情報収集を行う予定である. また,8月のインターハイでは,映像機器を活用しての,撮影,また,その映像を高校生に利用してもらい,そこで,映像から技術的観点の見方を学ぶ,という試みを行う予定である. これらによって,インターネット映像の様々な面での現在の利用状況,今後の方向性等が明らかになり,3年間の研究のまとめになると考えている.
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Causes of Carryover |
計画通りに研究を遂行できたが、購入した研究機材が想定より安価で購入できた
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究担当者が,国立スポーツ科学センターから東大に移動したため,次年度は,東大で研究を続行する.次年度使用額に関しても,東大で,次年度の予算と併せて,研究遂行に使用する計画である.
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