2014 Fiscal Year Research-status Report
ACL損傷を負った競技選手の安全かつ実践的なリハビリテーション戦略の確立のために
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26350828
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
小西 優 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, その他部局等, 教授 (90390301)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 前十字靭帯 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画書に示した通り、本年度は、本計画のデータ収集には不可欠である筋電図計とマットスイッチ、光電管等を竹井機器工業から購入した。また、実験を開始するに当たり、本計画では、膝前十字靱帯損傷患者のリクルートが不可欠である。ところが、計画書にお示していた、膝前十字靱帯を損傷した被験者をリクルートする役割の研究協力者である横須賀自衛隊病院の塚嵜医師が、病院から部隊へと移動になってしまい十分な数の被験者を獲得することが難しくなってきた。そのため、横須賀自衛隊病院に代わり、膝前十靱帯損傷を持つ被験者を提供してもらえる協力可能な医療機関を探すため、複数の医療機関に直接足を運んだ。自衛隊中央病院の北田医師と国立病院機構甲府病院の萩野医師、落合医師とは、直接、面会し、今回の研究の意図を説明した。その結果、本研究の意図に賛同してもらい、彼らの受け持つ膝前十靱帯損傷患者を手術前に紹介してもらえる体制を整えた。また、それに伴い、防衛大学校及び国立病院機構甲府病院において、倫理委員会の申請を行い、承認を受け、実際のデータ収集を開始できる体制を整えることができた。更に、同分野の研究者であり以前より交流のあったニュージーランド工科大学のPeter MacNair教授とDavid Rice講師と本計画に関してのディスカッションを行うためニュージーランドに渡航し、アドバイスを受けるとともに、ニュージーランド工科大学にある施設を用い、平成27年度中に健常者群のデータ収集を行えるように調整を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、機材の購入、倫理委員会の承認を得ることができ、すでに予備実験を開始できているので
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、国立病院機構 甲府病院において本研究計画を倫理委員会に諮ってもらうことになっている。甲府病院では、年間100例近い前十字靭帯損傷のための手術を行っており、倫理委員会の承認が得られれば、本研究に必要な被験者の確保は、ほぼ確実なものとなる。
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Causes of Carryover |
備品の納入金額が、入札により若干割り引かれたことと、海外渡航における航空券が時期により流動的であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、当該研究に関して、研究協力を得られることとなったニュージーランド工科大学でデータ収集を行うため、海外出張の費用に充てる予定である
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