2017 Fiscal Year Research-status Report
長寿県沖縄の復活に向けての基礎研究―高齢者の身体活動状況,生活習慣,健康状態―
Project/Area Number |
26350840
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
東恩納 玲代 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (60710225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉武 裕 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 教授 (00136334)
高瀬 幸一 名桜大学, 健康科学部, 教授 (60258564)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 沖縄県 / 高齢者 / 身体活動 / 長寿 / 都道府県別平均寿命 |
Outline of Annual Research Achievements |
沖縄県の都道府県別平均寿命の順位は急激に後退した。沖縄県の平均寿命の順位後退には働き盛りの成人の影響が大きいとされている。しかし、高齢者においては未だ長寿である。沖縄県の平均寿命の後退の理由としては、近年の食生活の欧米化や身体活動不足が考えられているが、食生活に比べて身体活動に関しての詳細な検討はなされていない。そこで、本研究では沖縄県に在住する高齢者の身体活動を詳細に調査するとともに、食習慣、健康状態との関連性を検討し、沖縄県の長寿にどの程度身体活動が寄与しているかを明らかにするための資料を得ることを目的とした。これまでに107名(男性55名:73±6歳、女性52名:74±7歳)を対象に調査を行った。そのうち身体活動のデータが得られた者は、78名(男性35名、女性43名)であった。歩数は、前期高齢者において男性は6202±2693歩/日、女性は7924±2929歩/日であり、後期高齢者において男性は6718±3558歩/日、5489±3210歩であった。これは、平成28年国民健康栄養調査の結果よりも高い値である.また、食習慣をみてみると、沖縄県の伝統食を摂っている者は毎日1回が22.4%(24名)と最も多く、次に1週間に4~6回が21.5%(23名)であり、ほとんど食べない者は7.5%(8名)であった。健康状態をみてみると、現在治療を受けている病気がある者の割合72.9%であったが、主観的健康感は約8割の者が高い状態にあった。 今後は、対象者数を増やしこれらの関係について詳細に検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
運動施設や役場に依頼し対象者に依頼を行ったが、運動施設や役場との日程調整がうまくいかない場合や、対象者より研究に同意いただけない場合があった。そのため、当初予定の対象者数に達していないので、やや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も引き続き対象者へ協力依頼するために、高齢者が集まる場所に出向き調査および測定を行う予定である。また、対象者への負担が大きいため、今年度と同様に謝礼品を渡すことを検討する。 また、加速度計のデータ解析も並行して行っていく。
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Causes of Carryover |
当初予定していた対象者数を確保できず、調査用紙のデータ入力費などを使用していないためである。 次年度以降、対象者数を増やし、調査を行うために調査用紙のデータ入力費として使用する。また、対象者への謝礼のために使用する。
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