2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Longitudinal and Cross Sectional Study on Determinants of Knee Alignment for Children and Adolescents.
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26350856
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
曽我部 晋哉 甲南大学, スポーツ・健康科学教育研究センター, 准教授 (90388760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 真志 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (00254467)
小田 俊明 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (10435638)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 膝アライメント / 成長期 / 外反膝 / 内反膝 / 生活習慣 / 運動習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
変形性膝関節症のリスクファクターの一つとして膝関節のマルアライメントがある。膝のアライメントが決定する成長期に焦点をあて、その要因を解明してきた。 【膝アライメントの割合】国立大学付属中学校の中学生236名を対象とした。膝アライメントの測定は、各被験者に我々が制作したプラットフォーム上に静止立位を保持させ、両膝内顆間もしくは両内果間の距離を同一者験者がノギスを用いて1mm単位で正確に測定した。膝アライメントの割合は、男子:正常膝62.5%、外反膝15.8%、内反膝21.7%、女子:正常膝63.4%、外反膝22.9%、内反膝13.7%であった。これまで研究よりも内反膝の割合が少なく、外反膝の割合が多い。今後変化する可能性のある時期であり、必ずしも遺伝的な影響により膝アライメントが決定される訳ではないことを裏付けた。 【運動能力と膝アライメントの関係】国立大学付属中学校の中学生3年生99名を対象に運動能力と膝アライメントの関係について検討した。膝アライメントは1.と同様の方法で行った。運動能力については、文部科学省が推奨する新体力テストを実施した。内反膝の指標となる両膝内顆間と立ち幅跳び(r=.254)、の間に有意な相関がみられた。外反膝の指標となる両足関節内果間距離と50m走(r=.210)、反復横跳び(r=-.268)、両踵骨間距離(r=-.257)に有意な相関がみられた。運動能力の高い生徒は内反傾向がみられることが分かった。 【運動習慣と膝アライメントについて】国立大学付属小学校の児童493名を対象とした。男児の学校以外で実施している運動では、各学年とも水泳およびサッカーが突出している。これまでやってきたスポーツについても同様の傾向がみられた。特にサッカーによる長軸方向への刺激は、将来的に膝アライメントの形成に何らかの影響があるのではないかと考えられた。
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