2016 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of a-year-long intervention of wheelchair dance on cardiorespiratory fitness in bedridden individuals with severe motor dysfunction
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26350861
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
鈴木 伸治 常葉大学, 保健医療学部, 教授 (50393153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 恭子 名古屋短期大学, その他部局等, 教授 (20236996)
里中 綾子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 特任助教 (80632497)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ヘルスプロモーション / リハビリテーション / 脳性麻痺 / 有酸素運動能 / 車いすダンス |
Outline of Annual Research Achievements |
はじめに:平成28年度は平成27年度までに得られた車いすダンスを用いた介入効果に関するデータについての統計学的解析,車いすダンスを用いた1年間にわたる介入が栄養面に及ぼす影響,職員に対するアンケート調査,およびカリフォルニア州立大学チコ校との学術交流を実施した.1)介入効果:ベースライン,介入後3,6,および12カ月時に車いすダンス時の酸素摂取量と心拍数から得られた1回拍出量の指標である酸素脈解析した結果,車いすダンス時の酸素脈は安静時に比べ,介入後3~6カ月後に増加することがあきらかになった.このデータは平成28年9月にEuropean Journal of Physical and Rehabilitation Medicineに投稿し,平成29年2月に原著掲載が決定した.2)栄養面に及ぼす影響:介入期間中の体重減少はみられず,血中ヘモグロビン値,および血清アルブミン値は正常範囲を維持し,ドロップアウトがなかったことから身体的負担はほとんどなかったと考える.このデータについては現在,海外ジャーナルに投稿中である.3)職員へのアンケート調査:組織として車いすダンスを用いた介入を実施することにより職員への負担が増加したと受け止められることは稀であった.4)国際学術交流:車いすダンス教則DVDの英語版を作成し,カリフォルニア州立チコ校のRebecca Lytle教授の運動学教室を訪問し学術交流を行った. 結論:重症心身障害児者施設における車いすダンスによる組織的介入は,入所者や職員の負担にならず,呼吸循環系持久力を向上させる有効な方法であることがあきらかになった.また,国際交流から,在宅における主たる介護者の加齢にともなう問題は日米で共通であることが明らかになり,今後は在宅における重症心身障害者に対する家族を単位とした介入モデルの国際共同研究が必要であることが示された.
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Research Products
(3 results)