2014 Fiscal Year Research-status Report
低出生体重で生まれた女子大学生の生活習慣は痩身及び健康状態にどう影響するのか
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26350866
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Research Institution | Miyazaki Municipal University |
Principal Investigator |
宮元 章次 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (90157678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
串間 敦郎 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (20214950)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 月経 / 縦断的研究 / 生活習慣 / 痩身・肥満 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度である今年は生活習慣(食事・運動・休養)及び体重変動(増量・減量)が健康状態(月経を含む)にどのような影響を及ぼすのかを検討するための資料収集、及びデータの入力を行った。生活習慣、体重変動、及び健康状態や月経のパターンなどが1年次と4年次とでどのように変わったのか、それに対する要因の検討ができるように準備した。データ数が蓄積されるまでは次にあげるグループを編成してデータの解析を行う。①1年次の月経周期正常(正常)→4年次月経正常(要因の検討)②1年次の月経周期異常(異常)→4年次月経異常(要因の検討)③1年次の月経正常→4年次月経異常(要因の検討)④1年次の月経異常→4年次月経正常(要因の検討)である。要因については生活習慣(運動・食事・休養)との関連を調査するが、体重変動(±3kg)が及ぼす影響についても考慮する。データ数が増えてくる27年度以降にはロジステイック分析を用いて解析を行う。予想される結果は大きく2つあげられる。一つ目は、生活習慣が良好であれば体重の増量・減量に影響されることなく正常月経である。二つ目は、月経異常は望ましくない生活習慣をもっていて、体重が減少をしてBMI18.5<になること、及び体重が増量をしてBMI25≧になることに関連している。以下、次のように検討する予定である。①生活習慣と健康度との関連②生活習慣が良好であれば体重の増量・減量に関係なく正常月経である。③月経異常は望ましくない生活習慣があって、体重が減量して痩身あるいは体重が増量をして肥満になること。④望ましくない生活習慣が月経異常に及ぼすBMI等の閾値の検討。⑤痩身・肥満で月経異常が認められるものが生活習慣を見直して体重が標準体重に近づくと月経異常が改善する傾向が認められるかどうか。⑥最終的には、低出生体重では生活習慣の影響が身体に現れやすくて月経異常と関連するかどうかである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度に計画した調査対象とその実施状況 計画した被験者は本学の女子学生300名と県立看護大学の女子学生100名、あわせて400名である。大学入学後の調査対象は250名とほぼ順調に実施している。大学4年目の学生に対しては110名と当初より40名少ないが留学する学生が多いので、この40名は27年度に実施する。月経・健康度・体格測定、血液検査等については上記の対象者に対して順調に実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方策:平成26年度に引き続き平成27年度以降も調査を推進する。
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Causes of Carryover |
平成26年度のデータをまとめて、今後の研究の展開の予測を行うとともに、運動生理学会で発表する予定であったが、縦断的研究の初年度であったため、計画を変更し次年度にデータの解析をして学会で発表することにしたため、未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
このため、縦断的データのロジスチック・CoX分析による評価と学会での発表を次年度に行うこととし、未使用額はその経費に充てる計画である。
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