2015 Fiscal Year Research-status Report
低出生体重で生まれた女子大学生の生活習慣は痩身及び健康状態にどう影響するのか
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26350866
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Research Institution | Miyazaki Municipal University |
Principal Investigator |
宮元 章次 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (90157678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
串間 敦郎 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (20214950)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | インピーダンス法 / BMI / 身体組成 / 運動 / フィットネス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度に引き続きデータの収集を中心に実施した。それらのデータを用いて、平成16年12月に福岡大学医学部で開催された九州・山口スポーツ医科学会で発表した。主な内容は、次のとおりである。 本研究は、BMIに基づく肥満の判定基準に体脂肪率を対応させることの可否を検討するために、青年男女を対象にBody Mass Index (BMI)と体脂肪率とを測定し、その関係性について検討した。女子大学生1,629名(年齢22.4±0.6歳)、男子大学生486名(年齢22.6±0.7歳)を対象に、BMIを説明変数、体脂肪率を目的変数とした回帰分析を行い、回帰係数の推定値、標準誤差、95%信頼限界を求めた。女性及び男性のBMIの平均値は、それぞれ20.6±2.8kg/m2、21.3±3.1kg/m2、体脂肪率は、25.6±5.8%、18.0±5.8%を示し、BMIと体脂肪率との間には、それぞれr2=0.768、r2=0.739の有意な正の相関関係が認められた(<0.0001)。 その回帰式は女性では、体脂肪率予測値(%) =-11.72 +1.82 ×(BMI)、男性では体脂肪率予測値(%)=-15.54 + 1.58 ×(BMI)であった。すなわち、BMIの1kg/m2に対する体脂肪率の変動は、女性では1.82%(95%信頼区間の最小値1.77%、最大値1.87%)、男性では1.58%(95%信頼区間の最小値1.49%、最大値1.66%)であった。BMIに基づく肥満判定基準値と体脂肪率予測値との関係については、女性は体脂肪率の低い状態であるBMIが18.5kg/m2時の体脂肪率は22%、一方肥満に相当するBMIが25kg/m2時の体脂肪率は34%であった。また男性の場合、体脂肪率の低い状態は14%未満、肥満に相当する体脂肪率は24%以上であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度の調査方法は平成26年度に基づいて行われる。調査期間は2015年4月であった。各測定とアンケートは大学入学直後の4月と4年目の4月に実施する。大学入学直後の4月(4年目の4月)は2011年(2014年)、2012年(2015年)、2013年(2016年)、2014年(2017年)、2015年(2018年)である。今年度ののデータ収集は予定通りである。 研究代表者による対応は次のとおりである。サンプル数は入学直後(大学4年目)170名(170名)。共同研究者による宮崎県立看護大学でのデーター数は100名である。
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Strategy for Future Research Activity |
コホート調査であるので平成27年度に引続いてて行われる。 2016年度のデータ数は宮崎公立大学で150名、宮崎県立看護大学で100名の予定である。
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Causes of Carryover |
当初は出張に伴う予算であったが、日程の調整が出来ずに次年度以降で調整することにしたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は旅費として使用する予定である。
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