2017 Fiscal Year Annual Research Report
A study on family support of the yogo teacher for the child abuse and cooperation between schools and related Agencies.
Project/Area Number |
26350869
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
青柳 千春 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (10710379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鹿間 久美子 京都女子大学, 家政学部, 教授 (40589727)
阿久澤 智恵子 桐生大学, 医療保健学部, 講師 (70596428)
小此木 久美子 桐生大学, 医療保健学部, 教授 (70723500) [Withdrawn]
佐光 恵子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (80331338)
笠巻 純一 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00456344)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 児童虐待 / 養護教諭 / 連携・協働 / 多職種 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,関東圏内の小中学校に勤務する養護教諭を対象に,児童虐待対応の実態と校内での連携を図った際の困難感及び校外の関係機関や多職種の連携・協働の現状等について質問紙調査の結果をまとめ,日本学校保健学会第64回学術大会でポスター発表を行うとともに論文としてまとめ,日本学校保健学会誌に投稿した. また政令指定都市の公立小中学校に勤務する養護教諭を対象に,児童虐待に関する学習の機会,対応経験,校内組織体制及び対応後の成果や養護教諭に必要な知識・能力について質問紙調査を行った。その結果を日本養護教諭教育学会誌に投稿し掲載された。 さらに,研究期間の最終年度であったため,4年間の研究を通して明らかとなった養護教諭の児童虐待対応の現状や困難感及び連携先である保健所や市区町村役場の担当職員の連携ニーズや連携を促進するための課題をまとめ,養護教諭としての勤務経験が20年以上の養護教諭5名に提示し,研修プログラムの検討を行った.学校と関係機関との連携は,報告や状況把握にとどまらず,支援計画に基づく役割分担や支援経過報告とその評価,新たな情報共有など,保健・福祉・教育機関の協働のもとで行われている.しかし,関係機関は学校と連携をする際に【連携に対する学校の積極性の欠如】や【学校間での理解の違い】【支援方針や役割についての相互の認識不足】を困難として認識していた.一方で,養護教諭が児童虐待対応とどのようにかかわるかについては,児童虐待に関する校内研修の実施や組織体制の整備が,影響を与えていることが明らかとなった. 児童虐待事例は,複雑な背景を抱えている事例が多くチームでの対応が基本となる.対応の充実を図るためには,専門職を構成メンバーに位置付け校内組織を機能させることや校外の関係機関・多職種との合同の事例検討を通して,役割理解を深めていくことの必要性が示唆された.
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