2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of improvement of insulin resistance by probiotics
Project/Area Number |
26350871
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
金澤 昭雄 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30407259)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 腸内フローラ / プロバイオティクス / インスリン抵抗性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2型糖尿病を対象にしてプロバイオティクス投与により、腸内細菌叢に変化を生じ、血液中細菌検出数が減少するか否かを検討した。【方法】食事・運動療法もしくは、α-グルコシダーゼ阻害薬以外の薬物療法で加療中の2型糖尿病患者70名を対象とし(年齢30~79歳、HbA1c 6%以上8%未満)、乳酸菌シロタ株を含有する飲料 の投与群と非投与群とにランダム化して16週間の経過観察を行った。両群とも投与前、投与8週間、16週間後に糞便中菌叢構成、有機酸濃度およびpH、血中の細菌数を検討した。便中胆汁酸濃度、血中LBP、高感度CRP、TNF-α、IL-6等も解析した。【結果、考察】70名中、各群34名が試験を終了した。背景は以下の通りである。【投与群/非投与群】<平均年齢>64±9.2歳/65±8.3歳、<糖尿病歴>13.9±9.6年/12.2±7.2年、<HbA1c>6.9±0.5%/6.8±0.5%、試験終了時、投与群では便中Total Lactobacillus、特に L.Caseiが有意に上昇した。また便中のC.Coccoides数は16週後において投与群で有意に上昇していた〈投与群/非投与群:9.9(9.6-10.1)/9.5(9.3-9.9) log10cells/g、群間比較:P<0.05〉。血液中の菌検出率は16週後において両群で差は認めなかったが、血液中の総菌数は投与群で有意に低下した〈投与群/非投与群: 2.0(1.0-3.0)/6.0(3.0-12.0) cells/ml、群間比較:P<0.05〉。以上の結果から、乳酸菌投与によって腸内細菌叢に変化が生じ、Bacterial translocationが抑制された可能性が示唆される。
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Research Products
(1 results)