2018 Fiscal Year Research-status Report
大学生の心身状態に関連した睡眠および自律神経機能評価
Project/Area Number |
26350878
|
Research Institution | Himeji Dokkyo University |
Principal Investigator |
樽井 一郎 姫路獨協大学, 医療保健学部, 准教授 (70469302)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 由子 (松本由子) 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (80331693)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 大学生 / 睡眠 / 指尖容積脈波 / 簡易脳波 / PSQI / STAI / 臨床実習 / 心身状態 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)実習期間中の睡眠での臨床実習自己評価や心身状態についての調査:臨床実習期間中は実習前と比べ約8割近くの学生が睡眠時間 について減ったと回答しており、睡眠時間が少ない状態で実習施設に通い、課題が多い時は、さらに睡眠時間を削り、大部分の学生が 睡眠時間4時間未満であることが分かった。さらに睡眠時間に睡眠の質などを考慮したピッツバーグ睡眠質問紙法による測定方法においても、7割の学生で睡眠の質に問題があることも調査で分かった。また、臨床実習中の心身状態は、精神不調者が全体の5割強,身体不調者は4割であった。 2)臨床実習中の睡眠の質での自律神経活動調査実施:HF(副交感神経指標)、LF/HF(交感神経指標)の変化を解析。臨床実習期間 前後における睡眠良好群と不足群でのHFの比較では、睡眠良好群において実習前と比較して実習後のHF値は、有意に高値を示した。不足群では、実習前と比較して実習後のHF値は、有意に低値を示した。実習前の睡眠良好群と不足群の比較では、睡眠不足群は、睡眠良 好群と比較して有意に高値を示した。 3)臨床実習での睡眠の影響による簡易脳波測定調査実施:ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)を用いて臨床実習前後で の睡眠の質の変化を4グループに分けた。簡易脳波計を用いてそれぞれの脳波を実習前後に測定した。脳波は高速フーリエ変換を行い,パワースペクトル値を算出した。α波帯域の結果からは、実習前には睡眠が良好であり臨床実習で睡眠不足に陥ったグル-プでは、実習後でスぺクトル値が有意に低値を示した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1)学生被験者確保及び検査スケジュールタイミング調整の遅れのため 2)自律神経機能評価、脳波同時測定プロトコール再構築のため
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度、研究成果を学会に発表する予定である。 学会での発表、情報収集のための旅費、参加費が主となる予定である。
|
Causes of Carryover |
学生被験者確保及び検査スケジュールタイミング調整の遅れのためや自律神経機能評価、脳波同時測定プロトコール再構築のため研究成果を学会、論文に発表出来なかったために次年度使用額が生じた。 今年度、学会での発表、情報収集のための旅費、参加費等が主に使用予定である。
|
Remarks |
姫路獨協大学 医療保健学部 臨床工学科 http://www.himeji-du.ac.jp/faculty/professor/dp_healthcare/tarui-rn.html 幻冬舎ルネッサンスアカデミー http://www.gentosha-academy.com/
|
Research Products
(1 results)