2015 Fiscal Year Research-status Report
生活習慣病対策としての統合医療のエビデンスとフィージビリティ
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26350910
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
上岡 洋晴 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (30408661)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | エビデンス / 統合医療 / 生活習慣病 / 臨床研究 / 研究方法論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「生活習慣病対策としての統合医療のエビデンスとフィージビリティ」をテーマとして実施している。統合医療は、プラクティス系(人)とプロダクト系(物)に大別されるわけだが、それぞれの介入方法における効果をシステマティック・レビューのさらなるレビューから、実用可能性をその普及の程度や費用等から明らかにしようとする挑戦である。 平成27年度の成果として、「ランダム化並行群間比較試験報告のためのガイドライン(薬剤以外を対象とする場合の考え方)」に関する論文をまとめ、介入方法の特異的な課題点を明らかにした。また、先進諸国で人気があるピラティス運動のシステマティック・レビューを実施して、慢性腰痛には効果があるものの生活習慣病に効果があるとする根拠が乏しいことを明らかにした。 平成27年度から継続して、生活習慣病のシステマティック・レビューのレビューに着手している。「和文名:生活習慣病に対する統合医療アプローチの効果:システマティック・レビューの整理」、英文名 "Effectiveness of complementary and alternative approaches to lifestyle diseases: a summary of systematic reviews"で、平成27年8月27日に、2つの事前登録データベースにそれぞれ登録して、このプロトコル通りに実施している(PROSPERO CRD42015025731, UMIN000018827)。現在は、対象論文の二次スクリーニング中であり、その後に、AMSTARチェックリストに基づき質評価を行うとともに、エビデンスの包括整理を行う予定である。これが、本研究の最大の成果となる課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最終年度に入ったが、ほぼ当初の計画通りに進んでいる。さらには、研究方法論として関連する研究も含めて深さと幅を広げながら進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
エビデンスの包括整理については、平成27年度から進めているシステマティック・レビューのレビューを進めることが第一である。そして、フィージビリティーについては、そのアウトカム指標(現在のところ、普及状況と費用の点からを予定)を明確化しながら完成させる予定である。
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Causes of Carryover |
正確に予算額ちょうどの執行とならず、3,000円程度の残高となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
この研究費も含めて平成28年度に研究目的の達成のために使用させていただく予定である。
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Research Products
(3 results)