2016 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical Study on Genderization of Nationalism by Using TV Animation Data Base
Project/Area Number |
26360056
|
Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
増田 のぞみ 甲南女子大学, 文学部, 准教授 (80449553)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 園子 大阪大学, 人間科学研究科, 招へい研究員 (40581301)
谷本 奈穂 関西大学, 総合情報学部, 教授 (90351494)
山中 千恵 仁愛大学, 人間学部, 准教授 (90397779)
猪俣 紀子 茨城大学, 人文学部, 准教授 (20734487)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | テレビアニメ / ジェンダー / ナショナルイメージ / マンガ / 少女向け / 少年向け |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1963年から2010年までに日本で放映された全てのテレビアニメ作品のデータベースを作成し、そのデータベースをもとにテレビアニメに描かれるナショナルイメージの傾向を明らかにすることである。戦後のテレビアニメの舞台となった国の分布や主人公の外見の人種的な特徴について、「少女向け」「少年向け」「大人向け」という3つのカテゴリごとに比較・分析し、戦後日本におけるジェンダー化されたナショナルイメージの様相を明らかにすることを目指した。 2016年度は、昨年より着手した「少女向け」「少年向け」「大人向け」という3つのカテゴリごとに比較・分析する作業をさらに進め、10月には「少女向け」のなかでも少女マンガを原作とした作品に注目した報告(「少女マンガを原作としたテレビアニメ作品の分析」、日本マス・コミュニケーション学会2016年度秋季研究発表会、報告者:増田のぞみ)を行った。また、11月には少年マンガ原作作品の考察を加えた報告(「テレビアニメにおける少年マンガ・少女マンガ原作作品の分析」、中部人間学会第16回大会、報告者:増田のぞみ)を行った。 同時に、これまで課題となっていたテレビアニメに描かれるナショナルイメージに関する考察を行い、その成果を2017年3月に投稿論文「テレビアニメデータベースにみるジェンダー化されたナショナルイメージ」(中部人間学会『人間学研究』、第15号、執筆者:増田のぞみ・東園子・山中千恵・谷本奈穂・猪俣紀子)としてまとめることができた。 一方、昨年に続き、多くのテレビアニメの原作媒体となるマンガ雑誌に描かれる「外国」表象についての分析を進め、その成果として、2017年3月に、研究論文「少女マンガ雑誌における「外国」イメージ:1960~1970年代の『週刊少女フレンド』分析より」(『甲南女子大学研究紀要 文学・文化編』第53号、執筆者:増田のぞみ・猪俣紀子)を発表した。
|
Research Products
(4 results)