2015 Fiscal Year Research-status Report
移民と観光の相互関係についての基礎的研究ー華人のディアスポラ経験をめぐってー
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26360078
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
舛谷 鋭 立教大学, 観光学部, 教授 (90277806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 哲 名古屋市立大学, 人間文化研究科, 准教授 (40435540)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 移民 / 観光 / ディアスポラ / 華僑 / 華人 |
Outline of Annual Research Achievements |
海外特にシンガポールおよび日本国内の中国語、英語、日本語による関連先行研究の収集と整理、特に近年のディスカバリーサービスの進展を背景に、電子媒体に注力した。国内および東・東南アジアのデータベース資料も広く渉猟し、おおよその見通しをつけることができた。 現地調査としては、中国、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、インドネシア等で実施できた。 これらにより、華人コミュニティとしてのチャイナタウンや華人系宗教施設の文化資源、特に観光資源としての意味合いや変容について、明らかにすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度は国外での成果発表を複数回行ない、予定していた以上の成果公表とそれに伴う研究交流を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は国内外の先行研究と資料の収集、整理、および本研究テーマの問題意識に基づく分析について、一定の結論を得るための計画を立てている。それにより、国内華僑研究や海外華人研究および地域研究の枠内で議論されてきた問題群を、観光研究として捉え直し、移民と観光の相互関係という本研究のテーマについて、おおよその結論を得られる予定である。 引き続きアジアの華人系コミュニティの観光資源化をテーマとしたフィールドワークと国際的な成果発表の機会を計画している。
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Causes of Carryover |
成果発表のための国際研究集会の日本国内での開催を、予定していたより前倒しで実施したが、精算処理が次年度となったため、次年度使用額が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主に台湾と東南アジアからの研究者の来訪と、中国語による国際研究集会の日本国内での実施のための謝金、宿泊費等。
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