2016 Fiscal Year Annual Research Report
New regional promotion and form of art expression by opening art in town
Project/Area Number |
26360079
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
酒百 宏一 東京工科大学, デザイン学部, 准教授 (90293026)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 地域資源 / 文化資源 / アートプロジェクト / インスタレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目(2016)は、この活動の最終年となることから、これまでのワークショップ等の活動を研究の成果としてまとめ、新たな地域振興としての魅力ある芸術表現に展開させることを目的に活動を実施した。研究の成果を展覧会という形で広く区内外に発表し、交流を生み出したいということから、民間企業主催の社会活動系デザインコンペに応募。そして協賛社特別賞を受賞した経緯で、新宿と丸の内で発表の機会をいただいた。これにより、多くの来場者に認知していただいたことや本研究の取り組みを評価していただいたことで、本活動への弾みとなった。 また、これまでの一般参加者とのワークショップを通した交流も継続して行い、5月、6月、7月と計6回、3つの会場で実施した。このワークショップでは、大田区糀谷、南六郷、西六郷の3つの町工場を基点として、工場まちの散策と工場の見学、そして道具を紙と色鉛筆で写す作業を通して現場の魅力を肌で感じてもらうものとした。それ以降、これまでのワークショップで道具を写し取った作品およそ1000枚(本事業外での活動も含む)の作品を町工場の象徴であるドラム缶に這わせてベルトのようにつなぎ合わせて、11月26日から12月4日までの期間で展覧会を行い、これまでの活動をまとめて発表した。 会期中には研究代表者による発表と専門家ゲストとのトークセッション、そしてこれまでと同様のワークショップを行い、研究内容についての理解と活動での視点をより深めてもらった。また一般社団法人大田観光協会+首都大学東京・横浜国立大学・東京大学と地元工業会「工和会協同組合」による『おおたオープンファクトリー2016』の関連企画として連携した。 研究期間全体を通しての成果は、大田区の資源である町工場をアートという視点で住民参加型の地域振興として展開していく可能性を確認できたことである。
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Research Products
(2 results)