2014 Fiscal Year Research-status Report
日本型ダークツーリズムの確立と東北の復興を目指して
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26360082
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
井出 明 追手門学院大学, 経営学部, 准教授 (80341585)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 宏康 小樽商科大学, ビジネス創造センター地域経済研究部, 学術研究員 (40596780)
麻生 憲一 奈良県立大学, 地域創造学部, 教授 (90248633)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ダークツーリズム / 記憶の承継 |
Outline of Annual Research Achievements |
全体として、研究は非常に順調に進捗している。ダークツーリズム研究の中心地であるランカシャー大学の研究者とは、偶然にも日本大学での講演時に知己を得ることが出来、その後も交流が続いている。インドネシアのバンダアチェを始めとするアジア諸国の研究者ともネットワークが広がりつつあり、当初目標とした、多面的にダークツーリズム概念の把握を行うという狙いは達成されつつある。 但し、予想外の展開として、ダークツーリズムが世界中であまりにも広がりすぎているため、現実の概念も膨張しつつあり、そこに十分についていけていないという状況については、反省の必要もあるかと思う。 また、日本においては、ジャーナリズムや一般書においてダークツーリズムが語られることが多いが、残念ながら研究者の学術発表においては、当該研究テーマが明らかにダークツーリズムを扱っていたとしても、なかなかダークツーリズムという言葉をキーワードにしていただけないため、各種の研究成果をダークツーリズムなる検索ワードで探せないという状況も生じつつある。Ciniiを検索してみても、新しい学術論文がなかなか生まれてきていない状況には、若干の焦りと悲しみを覚える。 研究計画書には、ダークツーリズム概念を明らかにするという目標を書いているが、新しい課題として、なぜ日本ではなかなかダークツーリズムという概念が研究者間で広まっていかないかという点についても深い考察が必要であると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ダークツーリズム概念をより一般に浸透させるべく奮闘しているが、ネットメディアはもちろんのこと、かなり多くの新聞・雑誌に取り上げられるとともに、ラジオ等の電波メディアでも紹介されてきた。但し、高齢者層への浸透度がまだ十分では無いようで、より一層の奮起が必要であると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
より一層の現地調査を重視し、机上の空論に陥らないように研究を続けていく所存である。 問題になるのは、震災遺構の保存等で現在の被災者の要望と乖離した学説を出さなければならい点であるが、これに関しては、学術上の論理的帰結としての必然性を関係者に説明していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
急遽学内の研究費を一部使用できることとなり、科研費分に関しては余力が生じたが、研究テーマが広がりつつあるので、残額は翌年に使わせていただきたい。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
旅費を中心に使用する予定である。
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Research Products
(7 results)