2016 Fiscal Year Annual Research Report
The space analysis of tourism structures and the costruction of survey system used by tourists' statistics
Project/Area Number |
26360093
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Research Institution | Matsue National College of Technology |
Principal Investigator |
村上 享 松江工業高等専門学校, 数理科学科, 准教授 (50321469)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 観光周遊特性 / 観光消費特性 / 越境圏域 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度に実施した中海・宍道湖・大山圏域の観光動向調査結果を受けて、観光周遊、観光消費、観光地満足度など様々な観点から特性を分析した。特に今回の調査は、松江道開通に伴う観光周遊特性の変化に着目している。更に、松江城国宝化に伴う観光客の動向にも焦点をあてた。同様のアンケート調査を、平成21年、平成25年にも実施しており、時系列的な比較分析を実施した。松江道開通では、広島県、四国エリアの観光客が増加する一方で、宿泊客は減少傾向にあった。アンケートの内容により移動時間が大幅に短縮され、気軽に日帰りで観光することができる、といったコメントが多くみられた。また、松江城を訪問する観光客が大幅に増加し、この圏域では、水木しげるロードを抜き、出雲大社の次に多くの観光客が訪れる観光スポットとなった。満足度は非常に高くリピーターも多い。しかし、観光客増加に伴う駐車場不足問題など多くの改善すべき点なども指摘された。本研究成果は、学会での発表のみならず、松江商工会議所の協力のもと、観光に携わる多くの人に情報発信できた。この研究成果は、科学研究補助金研究成果報告書(至松江工業高等専門学校村上研究室、140頁)にまとめ、関係者に配布している。 今後、東京オリンピックに向けて、更にインバウンド観光の重要性が増してきている。同圏域は、越境圏域でありインバウンド観光の促進が極めて困難となっている。同圏域の魅力を世界に発信して、インバウンド観光促進のための基礎研究を行っていきたい。
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