2016 Fiscal Year Research-status Report
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26370063
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
狩野 恭 神戸女子大学, 文学部, 教授 (70204592)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 主宰神 / Dravya / 論理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の計画にあった、『タットヴァサングラハ』(TS)の英訳については、11月にニューヨークを訪問し、海外研究協力者パティル博士、シデリッツ博士の協力を得てチェックを行った。『ニヤーヤマンジャリー』(NM)については、時間の関係で、次回(29年度)に持越しとなった。TSの訳注については、全体の30%程度英語の草稿ができている段階である。述語集については、リストアップは終了したが、それぞれの訳語の確定が残っている。 成果の発表は2回。第1回目は、28年10月22-23日、中国杭州において、浙江大学、ハーバード大学、Harvard Yenching Instituteの協賛で International Conference on Recent Trends in Buddhist Research が開催され、23日に、研究代表者は "A Study of Dravya (実/実体)ーFunction, Existence Substance, and Property"と題して学術発表を行った。これは、主宰神論に大きな影響を与えたアートマン論の源流を考察する試みのひとつである。 さらに、第2回目は、29年3月10日-12日、ハワイ大学において、Templeton International Workshop:Realism/Anti-Realism, Omnicience and God/No-God と題するワークショップがハワイ大学Arindam Chakrabarti教授を中心に開催され、研究代表者は、11日、Logical Structure of the Indian Proof of Godと題して学術発表し、討論に参加した。これは、本課題を含む主宰神論の論理学的部分をまとめたものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
テキストが2種類あるので、一方『タットヴァサングラハ』については、ほぼ順調に英訳が行われているが、英訳に予定より時間がかかったことと、訳注に予定以上に手間取ったことにより、他方の『ニヤーヤ・マンジャリー』について英訳の検討がおくれることになった。また、海外研究協力者の都合により、学期中に作業を行わざるをえず、時間が十分にとれなかったことも遅れの原因と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、『タットヴァサングラハ』の英訳と訳注を完成させることを目標とする。そのため、9月に再度ニューヨークを訪問する予定(2-3週間程度)である。『ニヤーヤ・マンジャリー』については、可能な限りで英訳をつづけることとする。また、一部未回収の写本についてもインドを訪問し、回収する予定である。成果の発表としては、今年度は、7月に中国杭州、浙江大学においてInternational Workshop on Bhavaviveka and Buddhist Logic, A special section of the International Conference on Hetuvidya/Yinmingが開催され、研究代表者も発表を予定している。
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Research Products
(3 results)