2016 Fiscal Year Annual Research Report
Botero's critique against Machiavelli and formation of the theory of Ragion di Stato in the south Europe
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26370078
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
石黒 盛久 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (50311030)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ボッテーロ / マキアヴェッリ / 国家理性論 / 反マキアヴェリ主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
先年刊行した『国家理性論』の構造を分析し、16世紀イタリア「国家理性論」の成熟の潮流を踏まえ解釈する作業を遂行した。その成果は上述『国家理性論』巻末「あとがき」においても提示したところであるが、それを発展させまず2016年9月、早稲田大学中世・ルネサンス研究所において、“From Machiavelli to Botero― La ragion di Stato(1589) and Principal Characters of Italian Political Philosophy in the late 16th Century”なる演題のもと発表を行った。その内容は同研究所紀要『エクフラシス』第7号において刊行予定である。 またこれと並行し同じ問題を異なる角度から取り上げ、社会思想史学会59回大会において「マキアヴェッリからボテーロへ-16世紀イタリア政治思想の特質」という演題で発表を行っている。この発表もまた『社会文化史学』に刊行予定である。これに新たな考察を加え、サンチャゴ・デ・コンポステラ大学(スペイン)政治学部大学院博士課程において、研究セミナー実施した。 加えて16世紀「国家理性」理念の後世国家論への影響の考察として、2016年12月イタリア・フィレンツェ市において開催しされたシンポジウムItalia e Giappone a confronto: cultura, psicologia, artiにおいて、” Alcune riflessioni sulla fortuna di Machiavelli in Giappone”という研究発表を行ない、その内容を金沢大学人間社会学域歴史言語学系論集第9号に「前期近代日本におけるマキアヴェッリ受容-西田幾多郎と「国家の理由の問題」-」として公表済みである。
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Research Products
(9 results)