2014 Fiscal Year Research-status Report
平安~鎌倉時代における刀鍛冶の基礎的研究―刀鍛冶データベースの構築―
Project/Area Number |
26370147
|
Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
吉原 弘道 九州産業大学, 基礎教育センター, 講師 (50552212)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 日本刀 / 刀剣 / 刀剣書 / 刀鍛冶 / 銘尽 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、中世刀剣書の調査・収集として、国文学資料館、国会図書館、内閣文庫、刀剣博物館、和鋼博物館、天理図書館などに所蔵されている刀剣書の調査・撮影・複写を行った。これにより、主要な中世刀剣書を収集することができ、平安時代後期~鎌倉時代の刀鍛冶データベース構築のための基盤整備ができた。 2、中世刀剣書の翻刻・校訂として、収集した中世刀剣書から平安時代後期~鎌倉時代の刀鍛冶を抽出し、記事の翻刻・校訂作業を進めた。さらに、翻刻・校訂作業の成果を基にして、記載された平安時代後期~鎌倉時代の刀鍛冶のデータベース化作業を進めた。 3、古文書・古記録の調査・収集として、主に刊本史料集から日本刀に関する記事を収集した。さらに、収集作業の成果を基にして、記載された平安時代後期~鎌倉時代の刀鍛冶のデータベース化作業を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画よりも、中世刀剣書の調査・収集及び中世刀剣書の翻刻・校訂作業が進捗した。さらに、新出の中世刀剣書及び中世刀剣書の異本を収集でき、より充実した刀鍛冶データベースの構築が可能となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も、研究計画に沿って、中世刀剣書の調査・収集を進めつつ、収集した中世刀剣書の翻刻・校訂作業を進め、平安時代後期~鎌倉時代の刀鍛冶データベースの構築を行う。さらに、古文書・古記録の調査・収集を進め、刊本史料集だけでなく未活字史料(写真帳など)からも日本刀に関する記事の収集を行う。また、日本刀関係書籍を調査し、国指定文化財(国宝・重要文化財・重要美術品)及び公益財団法人日本美術刀剣保存協会指定品(特別重要刀剣・重要刀剣)から平安時代後期~鎌倉時代の在銘刀剣の抽出を行う。
|
Causes of Carryover |
受理いただいた前倒し支払い請求額の約半分が残ってしまった。理由は、予定していた出張調査が所蔵者の都合により延期になった、依頼した中世刀剣書の複写費の支払いが年度内に終了せず翌年度になった、依頼した翻刻作業が遅れ謝金の支払いが翌年度になったためである。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
出張旅費、複写費の支払い、翻刻作業の謝金として使用する。
|
Research Products
(1 results)