2015 Fiscal Year Research-status Report
東海地域近世・近代能楽資料の収集・整理とアーカイブ化
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26370216
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
飯塚 恵理人 椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (00232132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 邦弘 椙山女学園大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80174001)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 東海地域 / 能楽 / ラジオ放送 / 写真資料 / アーカイブ / 録音 / デジタル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
・平成26年に東海地域で行われた能番組を収集・整理した。これらの能番組については委託費を用いて入力した。・和泉流狂言方佐藤友彦氏所蔵の江戸初期筆九冊本間狂言本のうち第五冊を翻刻し、椙山女学園大学論集に掲載した。 ・磐田豊治氏のご遺族から提供頂いた昭和初期に岐阜県中津川市にあった中津宝生会の記録と写真を中心に、中央の能楽師を招いて指導を受けたり、謡会を開いていた地方能楽サークルの様子を紹介した。「戦前から昭和四十年代までの東濃地方での宝生流謡曲の流行について―中津宝生会の記録と写真を中心に―」平成27年9月、宝生会「宝生」第36号 花に逢う、P.23-25 幸清流小鼓方後藤孝一郎師と岐阜県中津川市の中津川桂会から御提供いただいた昭和初期から戦後復興期(昭和50年以前)の東海地域の能楽関係の写真を紹介、当時は中津川という地方でも謡曲や囃子を稽古する人が多かったこと、招きに応じて東京在の有名能楽師が訪れていたことを示した。「戦前から戦後復興期の東海地域能楽写真」単著、平成27年12月、東海能楽研究会 「東海能楽研究会 二十周年記念論集」、P.124-129
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
幸清流小鼓方後藤孝一郎先生始め多くの方々のご協力で東海地域の能番組等の資料は順調に集まっている。岐阜県エリアについての資料収集が進展したことが27年度の大きな成果だった。三重県の能楽資料収集がやや手薄なので、28年度は三重県での資料収集に力を入れたい。
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Strategy for Future Research Activity |
和泉流狂言方佐藤友彦先生御所蔵の狂言伝書の撮影・調査は継続させていただく。 三重県津市在住の喜多流シテ方長田郷先生や桑名市在住の観世流シテ方小松勝憲先生のご協力をいただきながら、三重県エリアでの能楽資料収集に特に力を入れたい。
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Causes of Carryover |
平成26年度の能楽番組収集の漏れが多く、入力に委託費を使用できなかったことが大きい。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成26・27年の東海地域で行われた能番組を重点的に収集・整理して、委託費を用いて入力する。
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Remarks |
椙山女学園大学文化情報学部飯塚研究室ホームページ 研究成果の発表をコンテンツとしている
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Research Products
(11 results)