2015 Fiscal Year Research-status Report
伊藤永之介の文学がとらえた近代日本農村開発史:発電所建設から八郎潟干拓まで
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26370233
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤原 辰史 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (00362400)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 大潟村 / 開発 / 農村 / 農民 / 農業史 / 秋田 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、1930年代から1950年代までの、電源工事場、阿仁銅山、大潟村など、伊藤永之介が描いた開発の現場に関する資料を、秋田市、横手市、東京大学などで収集した。 また、昨年11月に、法政大学で開かれた「環境研究をひらく」というシンポジウムで、基調講演「「雑なるもの」の探求」を行ったが、ここでも伊藤永之介の作品のなかで描かれる、雑業者たち(産婆、カムチャッカへの出稼ぎ、濁酒売りなど)に着目しながら、開発問題の捉え方について論じた。 さらに昨年12月に、仙台で開かれたシンポジウム「個人史からみる東北アジアの人の移動 (Ⅱ)」で、伊藤永之介の描いた秋田や東北地方の開発と、その地域の農村、そしてその農村を生きる住人たちについて、コメントも兼ねて報告をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
資料収集は順調に進んでいるが、人物・作品年譜、取材手帳の翻刻に関しては、細かな事実確認に追われ、まだ完成に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、前半で作品、人物年譜を作成し、取材手帳の翻刻に入り、阿仁銅山の現地調査なども進めつつ、後半で論文の作成にあたりたい。
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Research Products
(9 results)