2017 Fiscal Year Annual Research Report
Natural History and British Romantic Culture
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26370287
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Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
Principal Investigator |
鈴木 雅之 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (50091195)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 博物学 / 博物誌 / 分類学 / 生命科学的言説 / 顕微鏡的表象 / 植物学 / 昆虫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き本年度も博物学および近代生物学や生理学等から生まれた多様な言説を、18世紀前半から19世紀半ばにかけてのイギリス・ロマン主義時代の文学・文化の中に探った。 イギリス・ロマン主義文学・文化のなかでも、Christopher Smart (Jubilate Agno, 1758- 63), William Blake(The Four Zoas,1797; Milton,1804; Jerusalem, 1804), Coleridge (Notebooks 等), William Wordsworth (Poems in Two Volumes, 1807)等を博物学的言説・生命科学的言説の視点から捉え直した。Blake 作品の分類学的特徴および細胞病理学からの影響、Wordsworth が上掲作品に付した序文に見られる文学ジャンルという分類学へのこだわり等、ここにあげた詩人たちが本研究課題とどのような仕方で相互照応・参照もしくは並列的関係を結んでいるかを考察した。その現れ方は複雑にして屈折しているので注意深く慎重に検討する必要がある。本研究課題の視点から考察の対象を、Adam Smith, Erasmus Darwin, Thomas Robert Malthusの人口論, William Wilberforceの宗教的・政治的パンフレット,Sir Joshua Reynoldsの美術批評等にも拡大した。そうしてそれぞれの時代背景と文脈を考慮しつつ新しい解釈を試みた。さらにCharlotte Smith による、植物学や昆虫学・鳥学などの知識を駆使した少年少女むけの博物誌Conversations Introducing Poetry (1804)、A Natural History of Birds (1807)など、これまで先行研究の少ない作品を本研究課題の視点から精読した。
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Research Products
(3 results)