2016 Fiscal Year Research-status Report
初期アメリカ文学におけるDutch New York研究
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26370325
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
若林 麻希子 青山学院大学, 文学部, 教授 (50323738)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 初期アメリカ文学 / ニューヨーク / Catharine Maria Sedgwick / ヤングアメリカ運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度には2度にわたって米国現地図書館での資料調査・研究を行った。5月14日~17日にはニューヨークを訪問した。New York Historical SocietyではWashington Irving関連の資料調査を行った。クーパーズタウンのFenimore Art Museum Research LibraryではJames Fenimore Cooper関連の一次資料調査を行った。オールバニーのNew York State Libraryでは、New Netherland Instituteを訪れ、17世紀のDutch New Yorkに関する一次資料の調査・収集を行った。7月21日~29日にはマサチューセッツ州を訪問した。バークシャー地方では、Catharine Maria Sedgwick関連の資料調査・収集に加え、ニューヨークとニューイングランドをつなぐ地域としてのバークシャー地方の文化的意義について考察するための現地調査を行った。ボストンのMassachusetts Historical Societyでは、Catharine Maria Sedgwick関連のアーカイヴ資料の調査を行った。これら2度の現地調査を通して、ニューヨーク文学がアメリカ文学へと発展する転換点について考察を深めることが可能となり、論文「国民文学創生と文化的覇権闘争――セジウィックの『リンウッド家』における建国の地政学」を執筆し、日本アメリカ学会の学会誌『アメリカ研究』第51号特集論文として採用される成果に直結した。 また、セジウッィクをニューヨーク作家として評価する試みのひとつとして、論文「一八三〇年代アメリカと家事労働――キャサリン・マリア・セジウィックを中心に」を執筆した。研究論文集『アメリカン・レイバー(仮題)』に所収され、2017年6月に彩流社より刊行予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究遂行にあたり当初予想することが出来なかった学会業務(日本英文学会事務局編集担当書記)を引き受けることになったことに加え、本科研費研究に関連付けがたい原稿を執筆する必要が生じ、当初予定していたWashington IrvingおよびJames Fenimore Cooper関連の論文執筆が滞ってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
本科研費研究については、補助事業期間の延長申請を行い承認された。この間にWashington Irvingのヤングアメリカ運動における位置づけを確認し論文執筆へと結びつけること、さらにJames Fenimore Cooperをニューヨーク作家とし評価する論文の発表を目指す。
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Causes of Carryover |
本科研費研究の最終年度において、研究の実施に遅延が生じたことにより、当初予定していた資料収集・調査が行えず、主に図書費の部分で未使用が出てしまった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
Washington IrvingおよびJames Fenimore Cooperに関する論文執筆のための図書費、資料収集・調査費に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)