2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Holocaust Representation in the 21th Century: New Currents of Jewish American Literature
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26370331
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
坂野 明子 専修大学, 文学部, 教授 (20153900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊達 雅彦 尚美学園大学, 総合政策学部, 教授(移行) (00254889)
佐川 和茂 青山学院大学, 経営学部, 教授 (20137871)
大場 昌子 日本女子大学, 文学部, 教授 (80160612)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アメリカ文学 / ユダヤ系 / ホロコースト / 映像論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1980年代以降、ホロコースト、すなわちドイツ・ナチスによるユダヤ民族大量虐殺の悲劇が世界に知られるようになってから50年近く経過したアメリカに於いて、ユダヤ系作家たちがホロコーストにどのように向き合い、どのように作品の中に表象していったかを検証することを目的とするものであった。平成26年度から28年度にかけて、定期的な読書会を通じ、また、各自が独自に行う情報収集や海外の研究者との情報交換を通して、着実に知見を深めていったものの、本務校の重要な役職についたメンバーや体調管理が必要なメンバーが出たこともあって、所定の3年間では成果を発表するにはいたらなかった。そのため、研究期間を1年延長してもらい、平成29年度の当初は、ホロコーストを扱う新しい作家の読書会を開き、意見交換をしたが、本年度が最終年度であることから、書物の形で4人の研究の成果をまとめたいと考え、夏以降はもっぱら書籍にまとめるための話し合いや相談に終始した。特に、互いの論文をどのように有機的に結びつけるか、そこに従来にないどのような議論が展開できるかなどについて、時には直接集まって話し合い、時にはメールでの意見交換、さらには互いに書き上げたものを査読するなどを通して、次第に確かな形を作り上げていくことができた。4名による出版ということで、かなりの量の論文執筆を余儀なくされたが、佐川が1980年以前のユダヤ系の代表的作家を扱い、坂野がホロコーストの受容の歴史を取り上げつつ、新しい作家の表象を議論し、大場は女性作家の視点に着目し、伊達は、近年次々と発表されるホロコーストを扱った映画の現代的意味について大局的観点から議論することで、アメリカユダヤ系の人々によるホロコースト表象の多様な側面を明らかにできたと言えるだろう。
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Research Products
(10 results)