2016 Fiscal Year Annual Research Report
The Transformation of Episteme since 1750s in France
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26370359
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
阿尾 安泰 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (10202459)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ルソー / 言語文化 / フランス / 18世紀 / 啓蒙 / 知 / 認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでジュネーヴ、パリそして国内で集積してきた文献資料等の整理を目指した。そこから18世紀後半の知の枠組みに関する論文、「18世紀の風を求めて-言語文化空間論構築の試み-」が生まれ、九州大学言語文化研究院の紀要である『言語論究』第37号に発表した。 また2016年10月22日東北大学で開催された日本フランス語フランス文学会において、18世紀フランス研究会研究発表が行われた。その18世紀演劇に関する渋谷直樹氏の発表において、司会を務めた。発表の進行に努めるとともに、研究上有益な指摘、意見を得ることができた。 同年12月3日には、東京大学本郷キャンパス山上会館において日本シェリー研究センターが主催する第25回退会において特別講演、「ルソーからみた『フランケンシュタイン』」を行った。講演の後、滋賀医科大学の相浦玲子氏、立命館大学の阿部美春氏とともにシンポジウムを行った。会場の研究者たちから多くの有益な意見、指摘を受けることができた。この講演については、同研究センターの機関誌に掲載予定。 2017年2月末から3月にかけての東京出張においては、東大駒場キャンパスの図書館において18世紀研究に関する重要な資料を入手することができた。 そして、同年3月において、この3年間に行った18世紀後半の認識の構造に関する研究の集大成となる報告書および研究に関する重要な文献にかんする詳細な文献目録を作成し、印刷し、研究者たちと関連研究機関に送付することができた。
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Remarks |
(1)は18世紀の知の枠組みを知る上で重要な医学文献を参照する際に必要な人名にかんする情報を掲載したものであり、(2)は18世紀研究に必要な情報を掲載したものである。
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