2014 Fiscal Year Research-status Report
「フランス語圏アジア系女性文学におけるジェンダーとエスニシティに関する比較研究」
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26370371
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
山出 裕子 明治大学, 政治経済学部, その他 (10452038)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 資料蒐集 / 資料解読 / 資料分析 / ケベック文学研究 / フランス文学研究 / 女性文学研究 / 移民研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、該当テーマに関する研究調査、資料蒐集、ならびにその解読、分析を中心に行った。 特に、理論的枠組みとして、フランス語圏のポストコロニアリズム、アジア系文学、ケベック文学における移動文学の歴史とその変遷を軸に資料収集とその解読、分析を丁寧に行った。文学作品としては、フランスとケベックのアジア系(ベトナム、中国、日本)の女性作家の文学作品を中心に解読、分析を行った。研究成果としては、日本ケベック学会の学会誌やその研究会で、研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
26年度は、予定通り、該当テーマに関する、研究資料の蒐集とその解読、分析を中心に研究を行った。その結果、理論的枠組みとなる、フランス語圏のポストコロニアリズムについて、アジア系女性文学について、ケベックとフランスの移民文学について、フランス語圏の多文化社会について、理解を深めることが出来た。また、研究対象地域の対象作家の作品を丁寧に精読し、その作品に描かれる内容をよりよく理解することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度は、北米のフランス語圏におけるアジア系女性文学についての研究を中心に行う。北米フランス語圏の文化的中心地であるケベック、モントリオールに手現地調査を行い、資料収集や研究対象となる作家や研究分野の専門家らと面会し、該当研究テーマについての現地での研究の様子の聞き取り調査を行い、意見交換を行う予定である。また、最終年度に予定されている、研究成果発表の場となる国際シンポジウム開催の準備として、同シンポジュウムに招聘予定の作家や研究者らと、シンポジウムの内容について、意見交換を行う予定である。後半には、これまでの研究成果について研究発表を行い、次年度に取り組む予定の欧州のフランス語圏における該当テーマについての研究調査準備を行う予定である。
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Causes of Carryover |
初年度の研究として、理論的枠組みを確立するため、資料収集とその解読分析を中心に行ったため、在外研究を2,3年目に行うこととなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度の在外研究を行ぅ際、また、初年度に行った資料解読と分析によって得られた成果発表の際に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)