2015 Fiscal Year Research-status Report
「フランス語圏アジア系女性文学におけるジェンダーとエスニシティに関する比較研究」
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26370371
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
山出 裕子 明治大学, 政治経済学部, 兼任講師 (10452038)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | フランス語圏 / アジア系女性 / キム・チュイ / イン・チェン / アキ・シマザキ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、北米のフランス語圏におけるアジア系女性文化の研究を中心に行った。7月には、フランコフォニー研究学会(カナダ・マニトバ州ウィニペグ市、ウィニペグ大学にて開催)にてケベックのアジア系作家イン・チェン(中国系)やキム・チュイ(ベトナム系)、アキ・シマザキ(日系)の作品についての研究発表を行った。8月には、ケベック州モントリオール市にて、在外研究を行い、最近のケベックを中心としたフランス語圏のアジア系女性文学についての資料蒐集を行い、現地のケベック文学専門家と近年の同研究テーマについて、意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当該年度には、前年度にひきつづき文献蒐集とその分析、ならびに、北米のフランス語圏ケベック州での在外研究、国際学会での研究成果の中間報告を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は「比較的視野」にたって同テーマについて考察することがその大きな目的であるため、28年度は、欧州最大のフランス語圏であるフランスにおけるアジア系女性とその文化や文学について研究を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
欧州におけるテロリズムなどによる不安定な状況から、27年度後期の在外研究ならびに国際学会発表を見送った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度は、欧州における状況の改善が見られていることから、予定していたフランスでの在外研究を遂行する予定である。また、研究成果の発表の場として、状況の不安定な欧州ではなく、比較的安定している北米だけでなくオセアニア地域での研究発表も予定している。
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Research Products
(4 results)