2016 Fiscal Year Annual Research Report
A study on urban infrastructure related words as a framework word of metaphor using German poetry text database
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26370402
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Research Institution | Kagoshima National College of Technology |
Principal Investigator |
保坂 直之 鹿児島工業高等専門学校, 一般教育科, 教授 (80280501)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ドイツ / 詩 / テキスト / データベース / 表現主義 / 比喩 / インフラ / ベルリン |
Outline of Annual Research Achievements |
ドイツ詩テキストデータベース(=A)は前年度にOCR処理したPintus, Moellerの大都市抒情詩(Grossstadtlyrik)アンソロジーをテキスト整形し、レクラム版大都市抒情詩アンソロジーのファイルも同様に追加した。また、重複ファイルの整理と文字コードのunicodeへの統一の作業を進めた後、Aを比較対象先として表現主義アンソロジーテキストデータ(B=Fuenfzig Gedichte des Expressionismus. Stuttgart 2002. C=Arbeitstexte fuer den Unterricht. Gedichte des Expressionismus. Stuttgart 1991. )をコンコーダンサ(AntConc)を使って特徴語検索した。表現主義時代の詩の特徴語としてBlut, dunkel, Meer, rot, Schatten, Staedte, Strass;eを確認した。これらの詩語を含むテキストをB、Cから拾い出し、同様にAにおけるこの詩語を含むテキストを集めて比較して、20世紀始めの都市イメージが「山々」「森」などのありふれた自然景物や神話的伝統世界と切り離された不快感につながることを確認した。しかしながら表現主義時代の詩では「空」「星」などの世界を俯瞰的に捉える自然形象は多く歌われ、また「海」「河流」という流れ、変化、広い世界への繋がりのイメージも特徴的であったことを語彙検索で確認した。この結果については『高専ドイツ語教育16号』で論文報告した。 フォルダ毎にまとめたテキストを検索・比較する手法を使ってトラークルの第2詩集の構成感覚を探る作業も進めている。詩集を構成する各連作の特徴語を検索して第2連作の傾きを明らかにし、それを踏まえた作品解釈については『トラークル研究13号』で論文報告した。
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Research Products
(4 results)