2014 Fiscal Year Research-status Report
台湾変革期における中国から受容された2度の大正文学の影響に関する研究
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26370413
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
工藤 貴正 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (80205096)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 大正生命主義 / 大正教養主義 / 『台湾民報』 / 張我軍 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、研究課題「台湾変革期に中国から受容された2度の大正文学の影響に関する研究」の中、「1920年代の大正教養主義と大正生命主義の台湾における受容」というテーマに関する論文を作成させるための調査研究と資料収集を、台湾・中央研究院(人文社会科学聯合図書館・文哲所図書館・近代史傅斯年図書館)と台湾国家図書館で行った。 その結果、①中国・中華民国時期(1912-1949)の大陸関係資料である『婦女雑誌』などから「恋愛論」関係の一次資料を複写し、②台湾知識人の中国大陸での活動状況を記録する『台湾知識人在中国』の資料を入手し、そして③『台湾時報』、『台湾民報』や「台湾新文学運動」「中国新文化運動」をキィーワードとする修士論文、博士論文の資料収集を入手できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は平成27年度の国際学会での発表と論文の作成に備えて、調査研究と資料収集を中心に行った。 その結果、現在、①「『台湾民報』に散見する大正生命主義の意義―台湾における所謂「中国新文学運動」成果の受容を検討の軸に」、②「北京から台湾にやって来た大正教養主義―『台湾民報』における張我軍の時差翻訳を視座として」、③「陳望道と大正生命主義」、④「周作人と大正生命主義」というタイトルで論文を現在作成中である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、6月27・28日の天理台湾学会第25回記念大会、国際シンポジウムにおいて、「『台湾民報』に散見する大正生命主義の意義―台湾における所謂「中国新文学運動」成果の受容を検討の軸に」の発表を行い、11月12日に、台湾・中央研究院近代史研究所主催の講演会において「陳望道と大正生命主義」の発表を行い、さらに、11月14・15日の台湾・輔仁大学日本語文学科主催の「東アジアと同時代日本語文学フォーラム」国際シンポジウム「文化翻訳/翻訳文化」において、「北京から台湾にやって来た大正教養主義―『台湾民報』における張我軍の時差翻訳を視座として」というテーマで研究発表を行い、同時に、日本語と中国語で論文を作成する。さらに、平成28年度に作成する論文「1930-40年代の昭和のプロレタリア文学と新感覚派文学」、「周作人と大正生命主義」、「谷崎潤一郎と大正生命主義」に関する台湾における受容を、中国・大陸における受容に関する調査研究と資料収集を台湾・中央研究院の図書館と台湾国家図書館で行う。
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Causes of Carryover |
ほぼ全額使用。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
変更なし。
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Research Products
(1 results)