2014 Fiscal Year Research-status Report
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26370416
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
小川 利康 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (70233418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 守 日本大学, 文理学部, 教授 (70210375)
長堀 祐造 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (40208046)
飯塚 容 中央大学, 文学部, 教授 (60151239)
中村 みどり 早稲田大学, 商学部, 准教授 (30434351)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 中国現代文学 / 国際情報交流 / 中国近現代文学受容 / 韓国中国近現代文学研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度は当初の計画通り、日韓双方において(1)「魯迅を中心とする近現代文学作品の伝播と受容」、(2)「日韓における中国同時代文学・映画の翻訳と受容」を主要論題として、論文を募集した。採択された論文は『2014東京首爾中國現代文學研究對話會論文集』にまとめられ、12月に刊行された。この刊行に合わせ、12月19、20日両日にわたり、早稲田大学11号館に於いて日韓双方の論文を発表、討議するシンポジウムを開催し、極めて稔り多い学術交流を実現できた。なお、この研究は科研費基盤研究(C)「日韓における中国近現代文学受容の比較研究」(代表者:小川利康)と連動して展開されたものである。 今回の共同研究には、韓国側からは、ソウル大学、韓国外国語大学、高麗大学、梨花女子大学の参加を得て、日本側からは東京大学、日本大学、慶應義塾大学、中央大学ならびに早稲田大学を幹事校として、日本国内の研究者の協力を得ながら、共同研究を進めた。上記第1テーマに関しては、小川、長堀祐造(慶應義塾大学、科研共同研究者)が中心となり、第2テーマに関しては、藤井省三(東京大学)、山口守(日本大学)、飯塚容(中央大学)が中心となり、全体の統括を小川が行い、中村みどり(早稲田大学)が小川を側面で支えた。 2006年6月に第1回の共同ワークショップを開催して以来の提携関係を基礎としているため、双方とも10年近くの信頼関係によって、研究指導に当たる教員から若手院生まで活発な交流が実現できた。なかでも早稲田大学大学院文学研究科出身で高麗大学教授となっている白永吉氏の支援により、2014年12月22日には山口守が、2015年2月10日には小川が高麗大学に招かれて招待講演を行うなど、論文集によるシンポジウムの後も継続的な交流が図られており、昨今の日韓関係が低調ななかで自負するに足る成果であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
今年度は日本側からの韓国側への働きかけを中心に活動する予定であったが、韓国高麗大学白永吉教授の尽力により、山口守、小川利康が韓国側に招聘され、招待講演を行い、期待していた以上に活発な交流が実現した。
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Strategy for Future Research Activity |
2015年度は昨年討議された会議論文をベースとしながらも公刊論文として十分なレベルに達するよう執筆者にブラッシュアップを依頼し、再度提出された論文を日韓双方で査読することによって、完成度の高い論文集を刊行する。
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Research Products
(18 results)