2015 Fiscal Year Research-status Report
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26370417
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
稲畑 耕一郎 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30063803)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 傅増湘 / 傅増湘の詩歌 / 傅増湘の散文 / 傅増湘の遊記 / 傅増湘の伝記 / 民国期の古典学 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、傅増湘の内藤湖南宛書翰(関西大学図書館蔵)を調査し、その成果報告としての論文を本年度に中国語論文として発表した。また5月、8月、11月には中国に出張して、各地の大学図書館などで関連資料を調査するなかで新たな資料を発見、その成果を国際学会で発表し、さらにそれを加筆して論文にまとめて公表した。それらの具体的な成果発表は別に記したとおり論文4点となった。 また夏には、国内の学会(早慶学会)の50週年記念大会での講演依頼を受け、これまでの本課題の研究成果を踏まえて、傅増湘の古典研究のについて話をする機会があった。秋には中国浙江省の紹興市図書館から講演依頼を受けて、中国古典研究を推進する上で国際交流の重要性を傅増湘の活動を軸として紹介した。講演は一つは学会、一つは社会に開かれたものであったが、ともにこれまでの成果をまとめ、今後の傅増湘研究を展望するにあたって絶好の機会となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内、国外での資料調査と収集も順調に進展しており、研究実績のところに示したように、幾つかの具体的な成果を出すことが出来た。また傅増湘の詩集についての校勘作業も順調に進めることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたる本年は、これまでの成果に基づいて、本課題の一つの目標である『傅増湘詩集』(稿本)として早期に刊行することを目指している。そのなかに、これまでに発表した論文も併せて収録する予定で進める。
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Causes of Carryover |
購入を予定していた海外出版の大型書物の出版が遅延したことなどから時機を失してしまった(国内未入荷)ことから、年度末の会計処理に間に合わない事態となり、翌年度に見送らざるを得なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記書籍の内容と金額の合理性を現物チェックした上で、できるだけ早期に入手することを計画している。
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