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2015 Fiscal Year Research-status Report

クメール語の助詞の意味機能に関する記述的研究

Research Project

Project/Area Number 26370478
Research InstitutionTokyo University of Foreign Studies

Principal Investigator

上田 広美  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (60292992)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsクメール語 / 助詞の意味と機能 / とりたて詞 / 国際交流カンボジア / 国際交流タイ
Outline of Annual Research Achievements

研究の2年目である平成27年度は、初年度に収集したクメール語資料の用例から、助詞を含む用例を選んで分析し、「とりたて詞」と文末の助詞について考察した。
具体的には、年度前半には、近年執筆された随筆集から用例を収集し、助詞を検索しやすいよう工夫した対訳の簡易データベースを作成した。その用例の中から、「とりたて詞」koo及びその「とりたて詞」と最も共起しやすい文末の助詞daeの用例を抽出した。その用例について、主題の後に出現しやすい「とりたて詞」と文末の助詞にどのような共起関係があるか、また、「とりたて詞」が有するとされる接続機能がどのようなものかを考察した。考察にあたっては、カンボジア人海外共同研究者の指導と助言を得た。
年度後半には、10月にタイ人海外共同研究者を研究拠点である大学に招へいし、タイ語とクメール語で似た音形をもち意味と用法が類似している「とりたて詞」koo及び、その「とりたて詞」と共起しやすい文末の助詞についてワークショップを行った。それと同時に、初年度に収集した用例の分析方法について指導と助言を得た。
その後、年度後半を通じ、海外共同研究者からの指導と助言をもとに、クメール語資料中の用例分析を行い、2年目の研究成果として、クメール語の「とりたて詞」kooと文末の助詞daeの用法に関する論文を発表した。同時に、追加の用例を増やし、分析の精度をあげるため、資料となるクメール語文の収集を続け、簡易データベースに用例を追加した。また、本研究の成果を言語教育に応用すべく、次年度の出版を目指して、クメール語教材の執筆をした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

最終年度に予定していた、主な研究目的である、1)主題の後に出現しやすい「とりたて詞」kooと文末の助詞daeの共起関係、2)「とりたて詞」kooが有するとされる接続機能、の2点について、研究成果を発表できた。

Strategy for Future Research Activity

2年目までに得た研究成果をもとに、用例データを追加して、dae以外の文末助詞について分析を続ける。最終年度である3年目は、研究成果をもとに、クメール語教育に活用できる教材を完成させ、発表する予定である。また、海外共同研究者を研究拠点である大学に招へいし、日本語との接続表現の対照に関する講演もしくはワークショップを行う予定である。

Causes of Carryover

講演及び研究に関する指導と助言を得るため、海外共同研究者を招へいしたが、その講師の本務上の都合により滞在期間が短くなり旅費が予定額より低くおさえられた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

最終年度は、次年度使用額を含め、旅費及び消耗品ともに早めの消化を予定する。また、より多くのデータを収集し、コーパス化するための謝金を使用予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Journal Article (1 results) (of which Acknowledgement Compliant: 1 results)

  • [Journal Article] クメール語の文末詞daeについて2016

    • Author(s)
      上田広美
    • Journal Title

      慶應義塾大学言語文化研究所紀要

      Volume: 47 Pages: 1-31

    • Acknowledgement Compliant

URL: 

Published: 2017-01-06  

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