2017 Fiscal Year Annual Research Report
A Contrastive Analysis of Politeness of Sign Expressions in Japanese and German
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26370481
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
西嶋 義憲 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (20242539)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | サイン表現 / ポライトネス / 日本語 / ドイツ語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、第一に、日本とドイツの対応する公共場面などで見られるサイン表現(看板などに印字された言語表現)を収集・分類・分析し、対人配慮が日独それぞれの言語表現ににおいてどのように具現化されているのか、その相違点と類似点をサイン表現の機能と場面に関連づけて類型的に明らかにすることにある。第二に、日独両言語について明らかにされたサイン表現の配慮形式の類型的差異は、日常的なコミュニケーションにおける配慮行動の日独差に対応しているかどうかを検討し、視点を含めた対人配慮の各言語の志向性(好まれる言語表現)の違いを検証することにある。 平成29年度は、前年度に完了するはずであったドイツ語資料の分析を継続して実施し、完了させた。また、その結果を日本語の分析結果と比較した。この成果の一部は、2つの国際学会(マカオ開催のIAICS2017とオスナブリュック開催のGJSSS2018)と1つの国内学会(日本文体論学会)で発表することができた。発表した内容は、関連する学会の機関誌や論文集に投稿中および投稿予定である。投稿中の論文の1編は、すでに審査が終わり、掲載が決定されている。 また、第二の目的である一般的な日常的コミュニケーション行動における配慮行動との比較は、継続して行なってはいるが、完了には至っていない。そのため、その成果を公表することができていない。しかしながら、部分的な成果は出ているので、その一部を平成30年度開催の国際学会(シカゴ開催のIAICS2018)で発表する予定である。
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