2017 Fiscal Year Annual Research Report
The error analysis of Japanese learners' writing with a focus on metadiscourse markers
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26370506
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
三木 望 駒澤大学, 総合教育研究部, 准教授 (00632100)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 添削文 / リライティング / メタ談話標識 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、日本人英語学習者によるメタ談話標識の使用と談話を分析するために、特定の英文の後に適当な2文を考えて追加する実験を行った。その結果、本来、前文に関する理由・根拠を述べるところで、談話上問題が多いことがわかった。これは平成28年度の日本人英語学習者のメタ談話標識のエラー分析から示唆された特徴と一致する。前年度の分析の結果から、英語母語話者による添削や直接フィードバックによってメタ談話標識の全ての過剰使用を訂正することに限界があることが判明したので、過剰使用だった特定の談話標識に関して学習者コーパスに準拠した指示を日本人英語学習者に与えて、その学習者によるエッセイ の書き直しを行なった。(1)日本人英語学習者のライティング(メタ談話標識について教授を受ける前に書いたライティング)と(2)日本人英語学習者のリライティング(メタ談話標識について教授を受けた後で書き直したライティング)の2種類を英語母語話者の校閲者 3 人に採点させ、各項目の平均点と合計点を比較した。その結果、校閲者3名ともライティングとリライティングの平均点に統計的に有意な差異が確認できた。また、事前のライティングで過剰使用だったsoとI thinkの頻度が事後のリライティングでは有意な差異を持って減少していた。 この研究の意義は、従来の学習者のエラー分析が文法に焦点をおくことが多かったのに対して、メタ談話標識に焦点をあて、その分析結果に基づくリライティングの指示を作成し、授業で実践したことである。
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Research Products
(1 results)