2015 Fiscal Year Research-status Report
震災における広報誌の実態と課題:「広報」と「広聴」
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26370517
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
東 照二 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (50368023)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 新聞 / 読者 / 制作者 |
Outline of Annual Research Achievements |
広報と広聴という相互方向性のコミュニケーションが、危機的状況といった緊急性を要する時空では、どのように行われているか、その具体的なケースとして、紙媒体の報道を探った。特に、東北の震災に関連したものとして、石巻日々新聞(石巻市)、河北新報(仙台市)の2紙を取り上げ,其の紙面の内容分析、さらに、担当記者、デスクなどの編集責任者へのインタビューを行った。さらに、成果の一部を全米アジア学会(シアトル市)にて口頭発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
抽象的な概念論に終始するのではなく、具体的な事例によった研究、調査を現地へ赴いて実施することができた。また、成果の一部を国際学会にて、口頭発表することもできた。
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Strategy for Future Research Activity |
ここまで得られた情報、知見を、理論的に整理し,発展させることを目標としたい。具体的には、ニュースの作り手、受け手を有機的に結びつける構成主義(constructionism)を念頭において、対話(dialogic)という概念を掘り下げて、日本のケースにどう応用、発展させることができるか、検討を加えていきたい。そして、最終報告へとつなげていきたいと考えている。
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