2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26370520
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
田中 幹大 甲南女子大学, 文学部, 講師 (10555072)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 心理言語学 / 文産出 / 換喩表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究プロジェクトで行ったことは下記の通りである。 1「本調査の実施」- 前年度より準備していた日本語の換喩表現の刺激文を使用して、日本国内にて日本人を対象とした本実験を実施した。年度末に研究進捗情報や成果の分析を行い、その結果追加実験が必要となったため、実験期間を延長し、遅れた分の追加実験を実施した。 2「実験データの解析:研究進捗情報や成果の分析」- 上記のように、本実験を実施し、約20名のデータを集め、録音したデータの掘り起こし、統計解析を行った。データの分析方法や統計解析などについては、国内外の研究アドヴァイザーとの研究内容や分析の討議を行いながら進めていった。 3「総括・成果発表準備」- 実験データの解析を終了し、その結果を国内での学会のみならず、国際会議においても発表を行うため、その準備を行った。国内においては12月の下関市立大学、3月の愛媛大学、4月の関西学院大学で発表を行い、先行研究や実験のデータ解析方法、また今後の研究の方向性においても活発な議論が行われた。また今後の研究に向けてさらなる討議を行うためにも、心理言語学の最先端の研究が行われている国際学会において発表をする準備に取り掛かった。その1つとして、5月のルーヴェン・カトリック大学(ベルギー)での学会での発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日本国内にて、日本人を対象とした心理実験を行いつつ、国内外での学会発表や準備を進めることができたが、本実験を実施し、分析していく上で追加実験が必要となった。また計画書に予定されている他の実験においても実施中で終了していないことから、やや遅れているという評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方策としては、本実験を確実に終了させることがあげられる。今回は研究進捗情報や成果の分析を行い、追加実験が必要となったため、実験期間を延長した。本年度にはその遅れた分の実験や追加の実験を終了する予定となっている。 また、実験データの解析が終了した時点で、本研究の総括と成果発表の準備を行い、国内外で行われる予定の学会で発表する。その結果は国際学術雑誌へ投稿する予定であるため、その論文作成の準備にかかる。その結果を使用して、ウェブページや市民公開講座などで本研究の成果を幅広く紹介するための準備も行う。
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Causes of Carryover |
申請者は現在本実験を実施しているが、実験のデータ収集と分析に時間を要しており、今後さらなる追加実験を行う必要がある。その為、次年度まで計画を延長することとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は日本国内での追加実験を実施し、確実に終了させる予定である。またその結果の分析も終了させ、学会発表の準備を行う予定である。その研究内容を様々な箇所へ幅広く発信するため、国内外での学会の発表を行う予定である。
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