2015 Fiscal Year Research-status Report
日本の言語景観改善―自動翻訳を活用する多言語表示作成マニュアルの開発―
Project/Area Number |
26370521
|
Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
Principal Investigator |
米岡 ジュリ 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (50191656)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Tomei Joseph 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (50310032)
齋藤 智恵 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (50458402)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 多言語表記 / 自動翻訳 / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究2年目となる平成27年度は、主に平成26年度に開発したウェブサイトの改善をはかることに注力した。昨年度に完成したウェブサイトは、多言語表示のコンテントを作成するために複数の外部のサイトを活用しなければならず、作業が複雑で時間もかかり過ぎる点が課題であった。ウェブサイト構築の専門家に依頼し、複数の自動翻訳機能(http://jdjuice.sakura.ne.jp/signage/translate/)を簡素化し集約することができた。
平成27年度は、学生を対象にウェブサイトの試用とフィードバックの収集を行ったが、多言語表示を活用したいと考えている社会人(観光業、マスメディア、交通、飲食業など)を対象に、改善されたウェブサイトを使って熊本と栃木でワークショップを実施した。このワークショップから、ウェブサイトの更なる改善のためのフィードバック、また個々のニーズを収集ことができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた通り、日本語から英語だけでなく中国語と韓国語への翻訳機能を追加し、加えて4言語データベースを追加することもできた。また、ワークショップを熊本と栃木で開催することにより、業種によるニーズの違い、また、言語ニーズの地域差などの情報を得ることができた。
ワークショップは2回のみの開催となり、参加者の数も各10名前後と限れていた。唯一の反省点として、ワークショップを複数回開催し、より多くの参加者からの意見を聞くことができればよかったと考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
ウェブサイトの更なる改善と細分化したニーズの収集を目的として、観光業を中心とした企業で働く社会人を対象にワークショップを開催する予定である。また、地域によってニーズが大きく変化することから、東京や大阪などの首都圏でもワークショップを開催したいと考えている。加えて、ウェブサイト活用のための解説書の作成を進める予定である。
平成28年4月の段階で上記の推進方策を決定したが、同月に発生した熊本地震により、研究代表者の米岡ジュリと研究分担者のJoseph Tomei は、個人としても、また所属する熊本学園大学においても大きな被害を受けた。よって、上記の推進方策への影響も懸念される。
|
Causes of Carryover |
平成27年度のワークショップの開催回数、また参加者が限られていたため、未使用額が増えた。また、ウェブページの構築に関しては、外部に委託した部分をあったが、研究者自身で作業をすることも多く、人件費が予定よりも下回った。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は本研究の最終年度であり、ウェブページの完成、ワークショップの開催、また、多言語表示のインストラクションの公開を行う予定であり、研究費はそれらにかかる経費として使用する。
|
Remarks |
本サイトは、28年度からwww.higosign.comへ移動して、公開します。
|
Research Products
(5 results)