2016 Fiscal Year Annual Research Report
Split intransitivity in Japanese and Ryukyuan languages: focusing on case marking
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26370549
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Research Institution | Seijo University |
Principal Investigator |
竹内 史郎 成城大学, 文芸学部, 准教授 (70455947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松丸 真大 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (30379218)
下地 理則 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (80570621)
坂井 美日 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 時空間変異研究系, 研究員 (00738916)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 分裂自動詞性 / 格標示 / 情報構造 / 焦点化 / 本州方言 / 九州方言 / 琉球諸語 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度も、当科研と国立国語研究所が共同してシンポジウムを開催した(共同研究プロジェクト研究発表会「格と取り立て」9月19・20日、国立国語研究所)。このシンポジウムで研究代表者の竹内史郎が「主節の主語標示ガの発達について─中央語の歴史における─」と題した研究発表を行い、研究分担者の下地理則が「格・取り立てと無助詞現象─琉球語と九州方言を例に─」と題した研究発表を行った。 また、木部暢子・竹内史郎・下地理則(編)『日本語の格の表現』(くろしお出版)の編集が進んでいる。この論集は、前年度における当科研の口頭発表での研究成果を承けたものでもあるが、研究代表者の竹内史郎、研究分担者の松丸真大、下地理則、坂井美日、そして研究協力者である後藤睦らの論文が収まることになっている。 さらに、今年度ではなく平成29年度のことではあるが、当科研と国立国語研究所共同研究プロジェクト「日本の危機言語・方言の記録とドキュメンテーションの作成」が共同でシンポジウムを開催することが決まっている(「私たちの知らない〈日本語〉─琉球・九州・本州の方言と格標示─」7月2日、成城大学)。これは、当科研が正面から取り扱うテーマ、日本語の分裂自動詞性についてのシンポジウムであり、日琉諸語の統語的な現象について、取り立て性と分裂自動詞性の意外な関係を明らかにする。下地理則、新永悠人、坂井美日、竹内史郎・松丸真大が登壇する予定である。 最後に竹内史郎・下地理則(編)『日本語の分裂自動詞性』(くろしお出版)の編集も進行中である。これは、当科研のメンバーが執筆者となった論集で、上記の成城大学でのシンポジウムの成果を前提としたものである。この論集において、3年に渡る当科研の研究成果の集大成を示すことができればと考えている。なお、今年度は当科研の研究会を2度行なった(1回目が5月1日に大阪大学、2回目は3月11日に成城大学)。
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Research Products
(8 results)