2017 Fiscal Year Research-status Report
後期近代英語期の辞書に見る意味と形態の変遷:新語義の足跡と作家の創意を照査して
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26370569
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
脇本 恭子 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (00258295)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 初期の英語辞書 / Dr. Johnson / 新語 / Samuel Richardson |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の課題は,イギリスの小説黎明期の作家の使用した特徴的な語彙について,当時出版された代表的な「英語辞書」に照らし合わせて考察することにある。 前年度(平成28年度)には,主に17世紀から18世紀前半の Dr. Johnson の「英語辞書」以前の辞書を調査したが,平成29年度には,これらの辞書から躍進を遂げた Dr. Johnson の「英語辞書」を中心に調査・分析していった。特に,Dr. Johnson の独特の定義を浮き彫りにすること,及び用例とした作品の傾向などを探り出そうとした。 他方,個人的に研究対象としている Samuel Richardson(1689-1761)について,彼が3つの書簡体小説の中で使用した特徴的な語彙(例えば Oxford English Dictionary で "rare," "nonce word" とされているものや "dilly-dally" のような reduplication <加重字,加重音節> から成る語等)が,Dr. Johnson の辞書を含め,当時の辞書においてどのように取り扱われているのかについて調査していった。資料が広範囲にわたる中,これらの調査は現段階においても継続中で,その分析結果についてはまだ発表に至っていない。1年の補助事業期間延長が承認されたことにより,最終年度が平成30年度となり,この年度に向けて,口頭発表,もしくは論文の形にまとめたいと考えている。 また,平成29年度には,18世紀や19世紀の文学作品を英語学の知見を援用して読み解くことが,英語教育にどのように資するかについて,関連学会のシンポジウムの講師として口頭発表した。この発表においては,作家の特徴的な語彙についても取り上げたが,その点が今回の課題である辞書の考察にも繋がった次第である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
勤務校での優先業務遂行のため,当初の計画より遅れたことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の課題においては,1年の補助事業期間延長が承認されたことにより,最終年度となった平成30年度には,まず,これまでの研究において行き届かなかった箇所を補充・見直しをしていく。続いて,調査・分析結果を系統立てて総まとめし,その研究成果を関連学会で口頭発表,もしくは論文の形で公開することを計画している。
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Causes of Carryover |
勤務校の優先業務遂行により,当初の計画より研究が遅れ,現状ではまだ課題の完成に至っていないため。
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Research Products
(1 results)