2014 Fiscal Year Research-status Report
主節以外の文要素の左右周辺部構造と文法現象についての研究
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26370570
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Research Institution | Miyazaki Municipal University |
Principal Investigator |
福田 稔 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (00228917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北峯 裕士 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (30234272)
中村 浩一郎 名桜大学, 国際学部, 教授 (50279064)
古川 武史 福岡工業大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80238667)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 左周辺部 / カートグラフィー / トピック / フォーカス / 随伴移動 / 抜き出し / 付加詞 / 動詞句 |
Outline of Annual Research Achievements |
[1] 資料および情報収集: 平成26年度の前半は、主に基本文献の資料収集を行った。特に、近年発行された左周辺部構造やカートグラフィー関連の文献を収集した。また、代表者の福田、分担者の古川と中村は、情報収集のために日本英語学会第32回大会(平成26年11月8日・9日、学習院大学)に参加した。
[2] 研究会の開催: 代表者の福田と分担者の古川、北峯、中村が集う研究会を平成26年7月5日と平成27年3月6日に福岡工業大学で開催した。
[3] 研究成果の公表: ①中村は、第16回ソウル国際生成文法学会において、"vP internal Topic-focus articulation in Japanese"という題目でポスター発表を行った(平成26年8月7日、大韓民国ソウル市、東国大学校)。②福田と中村は日本英文学会九州支部第67回大会(平成26年10月25日・26日、福岡女子大学)でのシンポジウム「動詞句の統語構造」で口頭発表をした。福田と中村の発表題目はそれぞれ、「抜き出しを許す付加詞について」、「vP内部のトピック・フォーカス構造について」である。また、その打ち合せをシンポジウムリーダーの藤本滋之教授(西南学院大学)の指導のもとで、10月17日に西南学院大学において行った。③福田は、随伴移動と移動する要素の構造分析についての論文"Pied-piping in Survive-minimalism"を『九州英文学研究』31号(pp. 81-93、日本英文学会九州支部、2015年1月20日)に掲載した。④中村は、第16回ソウル国際生成文法学会のプロシーディングに論文"vP internal Topic-focus articulation in Japanese"を掲載した(Proceedings of 16th Seoul International Conference on Generative Grammar, 299-309, Hankuk Publishing, 2014)。⑤インターネット上にホームページを開設した(http://leftperiphery.blog.fc2.com/)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書類に記した「研究計画 平成26年度」では、[1] 基本文献の収集と独自の調査による資料収集、[2] 研究会開催、[3] 研究成果の公表を挙げた。
[1]に関しては、[3]の学会での口頭発表や論文投稿などの準備を進める過程でも資料や情報の収集を行い、積極的に活用することができた。 [2]の研究会開催は平成26年7月と平成27年3月の2回であったが、平成26年6月に開かれた甲南英文学会(神戸市、甲南大学)で、代表者の福田と分担者の古川と北峯が集い打ち合せを行った。また、平成26年11月に開かれた日本英語学会(東京都、学習院大学)で代表者の福田と分担者の古川と中村が集い打ち合せを行うことができた。 [3]の研究成果の公表に関しては、初年度としては充分な成果を収めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年3月6日に福岡工業大学で開催した研究会で、「研究計画 平成27年度」の内容を確認し、さらに、平成27年度の具体的な計画として次の3点を決定した。
①学会でのワークショップの開催を行うことを決定し、準備を進めることになった。 ②代表者と分担者の全員が論文を執筆し、研究成果を公表することになった。 ③科学研究費による社会への還元のために平成28年度の「ひらめき☆ときめきサイエンス」に応募することを決めた。
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Causes of Carryover |
①物品費の図書については、新刊書の発行が平成27年度に集中することが分かったので、購入を控えた。 ②旅費については、平成27年度に学会でワークショップを開催する予定であるので、予定していた研究会に加えて、その打ち合せも必要になるので、予算の執行を控えた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
①物品費の図書については、既に新刊書の購入を始めており、予定通りに予算を執行できる見通してある。 ②旅費については、平成27年7月11日に甲南英文学会でワークショップを開催する準備を進めており、その打ち合せを7月4日に開催する予定である。したがって、予定通りに予算を執行できる見通しである。
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