2019 Fiscal Year Annual Research Report
Language-Internal and -External Factors behind Language Change in the Modern English Period
Project/Area Number |
26370575
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
堀田 隆一 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30440267)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 英語史 / 近代英語 / 中英語 / 現代英語 / 歴史言語学 / コーパス / 言語変化 / スペリング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、現代英語の深い理解に資するべく近代英語の動態について様々な角度から調査することである。当初の計画では、取り上げる問題として (1) 名前動後、(2) 3単現の -s、(3) ラテン語彙の借用の3点を掲げた。最終年度となる本年度は (3) に専念し、ラテン語のみならずフランス語やギリシア語からの語彙借用を通じて初期近代英語期に形成された語彙階層に関する問題、および同時期における綴字の標準化(特に語源的綴字)の問題について、過年度にはあまり考察してこなかった側面に注目し、その成果を研究課題全体の仕上げに反映させるべく努めてきた。また、本年度を含めたこれまでの本研究課題で得られた知見を英語教育との関連から整理し、なるべく社会に有用な形で公表することにも努めてきた。結果として、最終年度には本研究課題の成果をアクセスしやすい形で社会に還元することができた。 具体的には、大修館書店の月刊誌『英語教育』の2019年4月号から2020年3月号までの12回に渡って連載記事「英語指導の引き出しを増やす 英語史のツボ」を執筆してきた。その過半数の記事には本研究課題の知見と成果が埋め込まれている。また、2020年2月に刊行された学術誌 Asterisk の第28巻に「英語史教育における日英対照言語史の視点」と題する記事を掲載した。ここにも同じく本研究課題の知見と成果が盛り込まれている。また、本年度内の刊行には至らなかったが、2018年8月の国際学会 ICEHL-20 での口頭発表を論文化した "The Taking Off and Catching On of Etymological Spellings in Early Modern English: Evidence from the EEBO Online Corpus" が、査読付き論文集に掲載されることが決まっている。
|