2015 Fiscal Year Research-status Report
日本語話者による英語発音を対象とした学習者コーパスの作成と記述的研究
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26370576
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
牧野 武彦 中央大学, 経済学部, 教授 (00269482)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 英語 / 発音 / 日本語話者 / コーパス / プロソディー / ラベリング体系 |
Outline of Annual Research Achievements |
筆者は日本語話者の英語発音コーパス作成中であるが、これを完全なものにするためには、分節音だけではなくアクセント・イントネーションなどプロソディー要素についてもラベリングを行う必要がある。しかし、ラベリング体系としては、日本語・英語ともに母語発音についてのものしかなく、学習者の発音のラベリングを行うためには不適当である。それを解決するために、Post & Delais-Roussarie 提唱の Intonation Variation Transcription System の方法を用いて、日本語・英語の混合体系に対応できる新たなラベリング体系を考案した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では、今年度中に、新たに考案したラベリング体系を用いたコーパスのラベリングを済ませることになっていた。しかし現状では、アイディアの提示と一部のラベリングを行うにとどまっている。これは、新しい体系の考案に予想以上の時間がかかったためと、ラベリングの作業時間が不足していたことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
新しい体系を用いたプロソディーのラベリングを急ぎ完成させることに最大の力を注ぐ。それができれば記述的研究に移ることができる。また当初の計画では記述的研究の成果を元に、新たな音声材料の収集をすることを掲げていたが、これについては、記述的研究の進捗によっては先送りとすることも考えられる。
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Causes of Carryover |
海外での学会発表のための費用が予想よりも少額で済んだこと、および機器の購入を見送ったこと。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
海外での学会発表および、データ収集のための謝金として支出することを見込んでいる。
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Research Products
(3 results)