2016 Fiscal Year Annual Research Report
Developing the Kanji Syllabus for Non-Kanji Background Learners of Science and Engineering
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26370596
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
竹田 ゆう子 (笠原ゆう子) 電気通信大学, 国際教育センター, 教授 (40282925)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 漢字 / 非漢字圏学習者 / 理工系 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、理工系非漢字圏学習者のための漢字学習ロードマップ(段階化されたシラバス)を作成し、それに準拠した漢字教材を開発することである。具体的には、理工系非漢字圏学習者に必要な漢字700字を選定し、その学習教材のプロトタイプを作成することを最終目標とした。当初は、旧日本語能力試験(以下、旧日能試とする)4~2級漢字及び理工系専門分野に多く用いられる漢字から700字を選定し、6レベルに段階化する計画であったが、平成26年度のレベル3、4の教材の試用結果から、レベル数を7レベルとし、漢字選定についても、学習者の既習語彙、既有知識を考慮した選定を行うという方針の変更を行った。最終年度である平成28年度は、平成27年度から開始した(1)英語の基礎科学用語に対応する日本語用語の調査、(2)理工系研究室での生活で学習者が目にする漢字語彙の調査を引き続き行うとともに、(3)漢字データベースを整備した。(3)の漢字データベースは、常用漢字2136字について、旧日能試漢字及びその漢字を用いた旧日能試語彙、西口(2010)の第1~第6水準漢字、武田(1994)による理工系大学教科書に用いられる高頻度漢字、(1)の調査による理工基礎語彙等の情報、初級教科書2種の語彙、アカデミック目的日本語教科書1種の語彙、市販漢字教科書2種の漢字、中学理科教科書(化学・物理分野)の語彙が参照できるよう、データベース化したものである。これらの調査、漢字データベースの情報を踏まえ、レベル3、4の選定漢字及び教材内容を見直し、また、レベル5、6、7の漢字を選定した。最終的に、レベル1、2に143字、レベル3に157字、レベル4からレベル7まで各100字のシラバスを作成した。さらに、これら700字について、前述の武田(1994)による理工漢字、旧日能試漢字との比較を行い、選定漢字の妥当性について検討した。
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Research Products
(2 results)